来春の選抜高校野球大会出場校の選考資料となる第145回九州地区大会は19~24日、佐賀市の佐賀県立森林公園野球場などで行われる。各県代表の計16校が春の甲子園を目指して熱戦を繰り広げる。
長崎県からは県大会を制した大崎が116季ぶり2度目、準優勝の創成館が3季ぶり12度目の出場。大崎は第2日の1回戦(20日10時・佐賀市立野球場)で大分商(大分2位)、創成館は第1日の1回戦(19日13時・佐賀県立森林公園野球場)で熊本国府(熊本1位)と顔を合わせる。
実力校がそろった今大会。厳しい戦いも予想されるが、まずは初戦を勝って勢いに乗り、選考で有力となる4強以上へ進みたい。
◆創成館 準優勝の悔しさ胸に
県大会は決勝で敗れ、涙を流して悔しがる選手もいたチーム。ノーシードから出場権をつかんだが、慢心はない。2年ぶりの九州制覇と春の全国切符獲得へ、稙田監督は「力がないことは選手も自覚している。派手さはないが、負けない試合をしたい」と意気込む。
ポイントとなるのは攻撃面。県大会は6試合で33得点、チーム打率2割9分1厘とやや迫力を欠き、大崎との決勝も走者は出しながら思うようにつながらなかった。昨夏の甲子園を唯一経験している松尾や、機動力がある田中、勝負強い猿渡、松永らを軸に、泥くさく1点を取りにいく。
一方の守備は今季も高水準。投手陣は昨季から主力を担うエース格が故障で外れているが、県大会は延べ20人が登板してチーム防御率1.62と層が厚い。長崎商との準々決勝で完封リレーした鴨打、白水の両左腕を中心に、継投のタイミングがカギになる。6試合で1失策と堅守を誇るバックが落ち着いて支えたい。
2010年からの10年間で、今回が春秋計11度目の九州大会。県外からのマークも厳しくなる中、選手たちは挑戦者の姿勢を崩さない。主将の上原は「県大会で足りなかった粘り強さ、ここぞの集中力を意識してやる。一戦必勝で最終的に優勝」と言葉に力を込める。
部長 林田 大輔
監督 稙田 龍生
=◎印は主将=
学年 身長 体重 出身中
投手 白水 巧 2 166 66 吉 井
捕手 浦邊駿太郎 2 174 71 高 生
◎一塁 上原 祐士 2 172 73 飯 盛
二塁 江原 叶琉 2 171 60 城 西
三塁 照屋 寧生 2 169 68 宜野湾
遊撃 松尾 力基 2 165 67 東長崎
左翼 猿渡 颯 2 172 67 久 山
中堅 松永 知大 1 174 73 旭 志
右翼 田中 雄大 2 169 68 北 野
控え 近藤 大地 2 183 77 席 田
〃 鴨打 瑛二 1 194 82 牛 津
〃 長田 雄生 2 173 74 筑紫野
〃 石崎冗二朗 1 177 72 大 木
〃 矢野流々希 2 183 66 警 固
〃 藤川 力也 2 176 70 小 城
〃 真鍋 仁 2 166 58 広 川
〃 二日一涼介 2 170 69 安心院
〃 松田 一斗 2 169 67 大野東
〃 川原 麗慈 2 158 66 神 埼
〃 岩崎 聖英 2 167 62 郡