バレンティン、ソト、マルテ、ロペス…日本で「居場所を見つけた」元メジャー打者たち

ヤクルトのウラディミール・バレンティン(左)、DeNAのホセ・ロペス【写真:荒川祐史】

MLB移籍情報サイトが“品定め”、メジャー復帰候補はどの選手?

 カージナルスでプレーする元巨人のマイルズ・マイコラス投手を始め、一度海外に出た選手が活躍し、メジャーに復帰する例はこれまでに何度もある。メジャーリーグの移籍情報サイト「トレード・ルーモア」は日本で活躍した元メジャーリーガーが再びMLBに復帰し、活躍するケースに注目。現在NPBに在籍する選手たちに注目している。

○ロッテ
 ブランドン・レアード内野手については「MLBでは安定して出場できなかったが、NPBで居場所を見つけた」と紹介。今季は553打席に立ち32本塁打、打率.248、出塁率.333、長打率.483だった。さらに、今季加入のレオネス・マーティン外野手も、インディアンスにリリースされた後にNPBで「いくらか成功した」と紹介。今季は194打席で14本塁打、打率.232だった。元ツインズのスラッガー、ケニス・バルガスは1軍では35試合出場にとどまった。


○楽天
 元パドレス、元エンゼルスのジャバリ・ブラッシュ外野手は加入1年目の今季128試合に出場し、打率.261、33本塁打、95打点の活躍。同サイトは「ついにトップレベルで才能を見せた。この30歳はどこかの時点でMLB復帰を試みる候補となるかもしれない」と高評価だ。ゼラス・ウィーラー内野手は打率.243、出塁率.320、長打率.418、19本塁打としたが「最初の4シーズンの通算OPSは.800以上であり、それと比べると少し成績を落とした」と言及している。

○中日
 ソイロ・アルモンテ外野手はたった174打席となったが、打率.329、出塁率.362、長打率.506。30歳の元ホワイトソックス外野手ダヤン・ビシエド内野手も好成績を残した。同サイトは「ビシエドは日本で出塁率を改善した」とコメント、今季は出塁率.374をマークしている。「2021年までの契約が終了した時に32歳になっているが、メジャーリーグから関心を集めるかもしれない」。

○オリックス
 元マリナーズのステフェン・ロメロ外野手は2018年の不調から復活し、331打席、打率.305、出塁率.363、長打率.539、18本塁打だったと紹介。クリス・マレーロ内野手は「バファローズでチャンスを活かせず」。133打席、打率.211、出塁率.256、長打率.317という成績も紹介している。元タイガースのスティーブン・モヤ外野手はシーズン途中に中日からトレードされたが、良い成績を残せなかったと言及している。

○西武
 元ブレーブスのプロスペクト、エルネスト・メヒア内野手は今季で6年目。「日本でのキャリアを築いているが、2018年と同様にパッとしない成績となった」としている。今季は6年で最も少ない75試合出場で打率.211にとどまった。

○ソフトバンク
 2人の助っ人を「メジャー経験のない2人のキューバ人スラッガーがモンスターである」とその成績を紹介。アルフレド・デスパイネ外野手は519打席、打率.259、出塁率.355、長打率.520、36本塁打とし、ジュリスベル・グラシアルは410打席で打率.319、出塁率.365、長打率.595、28本塁打。「目を見張るような成績」と絶賛している。

王柏融は「記憶に残らない1年目」、ソラーテも「記憶に残らない20試合」

○日本ハム
 台湾出身の王柏融外野手はNPB以前は台湾野球リーグの「ラミゴモンキーズ」に所属していた。同サイトは「この26歳はたった打率.255、出塁率.321、長打率.327とした。日本で記憶に残らない1年目を送った」と辛らつに綴っている。

○ヤクルト
 ウラディミール・バレンティン外野手は今季468打席で33本塁打、打率.280の成績で「今年もNPB投手から打ちまくった」。今季は国内FA権を取得しており、その動向が注目されているが、「キュラソー出身のスラッガーはヤクルトスワローズで9年プレーし、満足しているようである。長い間圧倒的な存在であるが、彼は35歳であり、メジャー復帰を目指す可能性は低いだろう」と同サイトは伝える。

○阪神
 元タイガース、エンゼルスのジェフリー・マルテ内野手は412打席で打率.284、出塁率.381、長打率.444という好成績を残した。ヤンハービス・ソラーテ内野手については「記憶に残らない20試合の出場となった」と伝えたが、シーズン途中での帰国という衝撃はチームとファンにとっては記憶に残るものとなってしまった。エフレン・ナバーロ内野手は15試合に出場し、苦戦した。

○巨人
 元ドジャースの内野手アレックス・ゲレーロ外野手は今季333打席、打率.237、出塁率.337、長打率.526、21本塁打とし、ポストシーズンで大きな本塁打を放ったと伝えた。クライマックスシリーズファイナルステージ第2戦、第4戦と2発を放ったゲレーロ、日本シリーズでもここぞの一発に期待がかかる。元パドレスのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手は今季加入も打率.223、8本塁打と苦戦した。

○DeNA
 DeNAでの5シーズンを終えたホセ・ロペス内野手については「彼がアメリカでプレーしているのを見てからしばらくたったが、まだ日本でプレーしている」と伝えている。2013年に巨人に入団する前は、マリナーズ、ロッキーズ、マーリンズ、インディアンス、ホワイトソックスと渡り歩いた。今季は打率.241、出塁率.295、長打率.461、31本塁打。「かつてレッズのプロスペクトだった」というネフタリ・ソト外野手は「ベイスターズで居場所を見つけた」。今季打率.269、出塁率.348、長打率.554、43本塁打とし、2年連続で40本塁打を達成した。

○広島
 サビエル・バティスタ外野手は今季423打席で打率.269、出塁率.350、長打率.513、26本塁打とキャリアハイの成績を出しており、同サイトはその成績だけに言及したが、9月にはドーピング違反で6か月間の出場停止処分を受けていた。現在はドミニカウィンターリーグに参加している。(Full-Count編集部)

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