「圧倒的」だった助っ人投手は…日本で活躍する元メジャーリーガーを米メディア紹介

西武のザック・ニール(左)、ソフトバンクのリック・バンデンハーク【写真:荒川祐史】

オリックスディクソン、DeNAエスコバー、阪神メッセンジャーらにも言及

 カージナルスでプレーオフ初戦の先発を務めるまでになった元巨人のマイルズ・マイコラス投手をはじめ、日本で活躍した元メジャーリーガーが再びMLBで活躍するケースは度々みられる。メジャーリーグの移籍情報サイト「トレード・ルーモア」は「エリック・テームズ、マイルズ・マイコラス、クリス・マーティンなどは2019年にMLBで大きな役割を果たした。以下の選手たちがそうなるかは分からないが、間違いなくその道はある」と日本にいる選手たちに注目。球団ごとに紹介している。

 投手では、西武残留が決まったザック・ニール投手、広島のクリス・ジョンソン投手らが登場している。

○西武
 メジャー時代、ドジャース、アスレチックスに所属したザック・ニール。今季は100回1/3、防御率2.87の成績を挙げた。同サイトは右腕に注目しながらも「彼はメジャー復帰を目指しているかもしれないが、BB/9の1.3は素晴らしくても、K/9 4.6は懸念される。右腕カイル・マーティンとデュアンテ・ヒースもライオンズに貢献した」と西武の同僚らにも言及。ニールは16日に西武と来季契約を結んだことが発表されている。

○ソフトバンク
 2018年からソフトバンクに所属するミランダについて「マリナーズファンは、2016-18年に40試合に先発登板したキューバ人の左腕アリエル・ミランダを覚えているだろう」と紹介。今季は86回、防御率4.19、58奪三振、48与四球だった。また2012年までメジャーでプレーしていたリック・バンデンハーク投手はKBOでプレー後、NPBに入った。「彼はホークスで今季17回1/3しか投げていないが、防御率3.12とし、22奪三振、2与四球は素晴らしい」とその成績を評価した。

○楽天
 在籍する元メジャーリーガー、アラン・ブセニッツ投手とフランク・ハーマン投手は「圧倒的なセットアッパーのコンボだった」と同サイトは高く評価。ブセニッツは元ツインズで、今季は51回を投げ防御率1.94、K/9 7.9、BB/9 3.5という成績を紹介している。ハーマンも47回1/3を投げ防御率3.04、49奪三振、16与四球。「ハーマンは来季36歳となるが、ブセニッツはまだ29歳である」とその若さにも注目している。マイコラスがメジャーに復帰したのは30歳のシーズンだった。

○日本ハム
 日本ハムの元メジャーリーガーたちには「貢献度は低かった」と低い評価を与えた。右腕ジョニー・バーベイトは32回を投げ、防御率5.63。元カブスの右腕ジャスティン・ハンコックは「7回投げたが、かなり打たれた」と紹介、両選手は11日に退団が発表されている。また「パドレスの熱狂的なファンはマイナーリーガーだった右腕ブライアン・ロドリゲスを覚えているかもしれない」とロドリゲスの成績を紹介。今季は34試合で91回1/3を投げ、6勝7敗、防御率3.25だった。

○オリックス
 元ツインズ、マリナーズの左腕アンドリュー・アルバースは加入初年度の昨季は「圧倒的」だったが、今季は63回1/3、防御率5.83と成績を落としたと指摘。プレミア12のアメリカ代表にもなっているディクソンは今季35回2/3を投げて防御率3.03。2013年からNPBに在籍しているためか「忘れられているかもしれないが」としながらも「元カージナルスの右腕は素晴らしい7年目とした」と言及。また元パイレーツのプロスペクトで今季加入したタイラー・エップラーの成績を31回1/3、防御率4.02、K/9 7.2、BB/9 2.6と紹介している。

広島ジョンソンは「最も影響力のある外国人投手」、中日ロドリゲスは「日本の打者を圧倒した」

○巨人
 今季はテイラー・ヤングマン、ルビー・デラロサ、スコット・マシソン、ライアン・クックという4人の元メジャーリーグ投手が投げている。「ヤングマンは苦戦したが、デラロサは好投した」。マシソンは22回2/3を投げ防御率4.37としたが、「2012年以降ジャイアンツのブルペンで素晴らしい存在である」と35歳の活躍を伝えた。

○DeNA
 エスコバーはNPB4年目、DeNA3年目の今季は75回1/3も投げ、防御率2.51と成績に言及。元カブスのスペンサー・パットンは「圧倒的だった」2018年から成績を落とし、36回2/3、防御率5.15だったと紹介。成績だけに触れられているが、今季は9月に自ら冷蔵庫を殴ったことで骨折しての負傷離脱もあった。

○阪神
 今季限りで引退したランディ・メッセンジャーには「NPB最高の先発投手の1人だが、37歳のシーズンは苦戦した」と言及。2010年に来日、阪神で10年間を過ごしたが、今季はこれまでで最も少ない14試合登板に止まった。

○広島
 右腕ケーシー・ローレンスとジョニー・ヘルウェグは「かなり限られた登板となった」と指摘。また元ツインズ、パイレーツのクリス・ジョンソンについては「圧倒的」とし、「リーグで最も影響力のある外国人投手かもしれない」と言及。今季は27試合に登板し防御率2.59だった。

○中日
 ロメロについては「好投した」と今季116回1/3、防御率4.26、K/9 8.1、BB/9 4.3の成績を紹介。中継ぎのロドリゲスについては防御率1.64、K/9 11.5、BB/9 2.1で「NPBの打者を圧倒した」と絶賛している。

○ヤクルト
 ブキャナンは99回2/3を投げ、防御率4.79、マクガフは11セーブ、防御率3.15という成績をそれぞれ紹介。防御率3.97のハフについては「海外で安定したキャリアを継続している」と評価している。(Full-Count編集部)

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