「いだてん」主役の後輩、渋谷寿光の功績 松田で昭和のスポーツレガシー展

日本陸上界の発展に尽力した寿光の遺品などを集めた昭和のスポーツレガシー展 =松田町民文化センター

 神奈川県松田町出身で、日本陸上界で中心的役割を果たした渋谷寿光(1894~1983年)の生涯を紹介する「昭和のスポーツレガシー展」が町民文化センター(松田町松田惣領)で開かれている。NHK大河ドラマ「いだてん」第1部の主人公・金栗四三と箱根駅伝創設に尽力するなどした功績を知ることができる。入場無料。20日まで。

 寿光は県立二中(現小田原高校)から、東京高等師範学校(現筑波大)に進学。卒業後は教員として母校の小田原中に赴任し、多くの長距離ランナーを育てた。師範学校の先輩に当たる四三と箱根駅伝の創設に尽力、1936年のベルリン五輪で陸上競技の総監督、64年の東京五輪で陸上競技審判団長を務めるなど、中心的な役割を果たした。

 同展では、寿光が関わった五輪3大会(ロサンゼルス、ベルリン、東京)や小田原中の教師時代、箱根駅伝関係の写真や遺品を展示。19日午前10時からは、寿光の孫で山梨県立大教授の渋谷彰久さんと、足柄上郡陸上競技協会の吉田信男会長による講演会「もう一人のいだてん」が開かれる。

 展示は18日は午前9時~午後5時。17、19日は午後、20日は午前のみ。講演会の申し込み・問い合わせは、町教育課生涯学習係電話0465(83)7021。

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