東芝、初めて台湾鉄路管理局むけ電気機関車68両を受注_台鉄の電気機関車新製は1992年以来

東芝インフラシステムズは、台湾銀行から台湾鉄路管理局(TRA)むけ電気機関車68両を受注。

受注金額は予備品等含み約400億円。東芝 府中事業所で製造し、2022年から順次納入を開始する。

TRAでの新型電気機関車の投入は1992年以来で、日本製の完成電気機関車の調達は今回が初めて。

東芝が今回、受注した電気機関車は、TRAが新たに導入する旅客・貨物列車 両用タイプ。おもに台湾の主要都市を結ぶ特急客車列車けん引に使用される。

東芝インフラシステムズは、TRA向けに通勤電車EMU600系むけ電気品を2000年に納入したのを皮切りに、700両分以上の鉄道用電気品納入実績がある。

昨年には新たに、2020年末から営業運転が開始されるTRAの通勤電車520両むけ主回路システム電気品も受注した。

また、台湾高速鐵路股份有限公司むけにも車両電気品、変電設備、運行管理設備などを開業時以来継続的に納入。今回の受注は、台湾市場での東芝の豊富な実績と、日本での長年にわたる機関車納入実績が評価されたもの。

TRAは2015年に車両購入計画を発表し、10年間で1000億台湾ドル(3,600億円)をかけて1300両の新型車両を購入する計画。

東芝は、台湾を鉄道事業の注力市場と位置付け、ニーズに適合した製品をタイムリーに提供していく構え。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部

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