〔突風〕千葉県市原市で今年最大規模の竜巻(JEF2)、一部の住家の倒壊などの被害(10/12発生)

12日08:08頃、千葉県市原市永吉から潤井戸で突風が発生し、一部の住家の倒壊などの被害が確認されました。
13日、銚子地方気象台が現地調査を行い、漏斗雲または異動する渦の目撃証言が複数得られたことなどから、この突風を竜巻と推定しました。この突風の強さは風速約55m/sと推定され、日本版改良藤田スケールではJEF2に該当します。なお、今年発生した突風でJEF2に達したのは初めてとなります。
この突風の発生に先立ち、市原市のある千葉県北西部には12日07:15から竜巻注意情報が連続して発表されていました。

◆突風に関する用語解説
・日本版改良藤田スケール:竜巻やダウンバーストなどの突風の強さを、建物などの被害状況から簡便に推定する風速の尺度。従来の藤田スケールに代わり、日本の建築物等の被害状況から推定する「日本版改良藤田スケール」が2016年4月から導入され、JEF0からJEF5までの6段階で表される。JEF2は風速53~66m/s(3秒平均)で、木造住宅では壁のゆがみやひび割れ、鉄骨造倉庫の屋根ふき材の浮き上がりや飛散、ワンボックスカーや大型自動車の横転、鉄筋コンクリート製の電柱の折損、コンクリートブロック塀の大部分の倒壊といった被害がみられる。

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