【ドラフト】BC埼玉武蔵・加藤「恩返しできたことが一番」 巨人育成2位指名に角監督は涙

巨人から育成2位で指名されたBC埼玉武蔵・加藤壮太(左)と角晃多監督【写真:細野能功】

角監督「彼だけはNPBに連れて行かなければならない選手」

 ルートインBCリーグの埼玉武蔵の加藤壮太外野手が17日のドラフトで巨人から育成2位で指名された。50メートル5秒8の走力が魅力の大型外野手で、2年目までは伸び悩んだが、「今年がNPB勝負の年」と強い決意で臨み、課題のメンタル面の弱さも克服した。

 今季打率は3割を超し、本塁打は7本ながら、一発の潜在力を秘めている。ロッテでも活躍し巨人OBの角盈男投手を父に持つ角晃多監督は「彼だけはNPBに連れて行かなければならない選手」と、マンツーマンで加藤を指導してきた。

「伝統あるチームに指名され、何と言っても(監督、ファンに)恩返しできたことが一番。走、攻、守全て超一流の阪神、糸井選手を目標にしたい」と言う加藤に、角監督も感極まって涙をボロボロこぼした。

 チームメートの松岡が3位指名後の吉報で「3位はすごいなと。でも育成の立場なので、同じ気持ちではいられない。誰よりも練習して、一日も早く支配下選手へ。それにはバッティングをもっと磨いて、長打を打てる選手になりたい」と早くもライバル意識をむき出しにしていた。(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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