【台風19号】神奈川県内、依然3人が不明 4カ所に39人避難

1人が死亡、1人がけがを負った土砂崩れ現場=13日午後1時ごろ、相模原市緑区牧野

 台風19号の通過から5日が過ぎた17日、被害の大きかった川崎市や相模原市で計39人が避難所生活を強いられていることが、県のまとめで明らかになった。相模原市緑区の土砂崩れ現場などで行方不明となっている3人は依然として見つかっておらず、県警や消防、自衛隊などによる捜索活動が続いている。

 県の被害状況まとめ(17日午後2時現在)によると、県内で開設されている避難所は、浸水被害が深刻な川崎市内の3カ所と土砂災害などがあった相模原市の1カ所。川崎は23人、相模原は16人が身を寄せており、避難の長期化も懸念される。

 建物被害は前日から105棟増加するなど、被害の拡大が続いている。住宅全壊は前日比1棟増の9棟、半壊は一部破損への変更などで6減の8棟、一部破損は91増の370棟。床上浸水は3増の36棟、床下浸水は2増の73棟、非住家被害は14増の107棟となった。

 停電は約100軒(相模原市緑区)に縮小。断水は相模原市(1718軒)と山北町(1250軒)で続いている。相模原市立小学校と箱根町立中学校の各1校が17日も休校となった。

 県などによると、これまでに死者14人、行方不明者3人、重傷者1人が確認されており、軽傷者は前日から1人増え34人となった。

 横浜地方気象台によると、17日夜から19日にかけて県内の広い範囲で雨となる見込みで、19日は大雨(土砂災害)警報が発表される可能性もあるという。

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