九州農高川柳コンテスト 北松農・濱元さんグランプリ

九州農高川柳コンテストでグランプリに輝いた濱元さん=平戸市、北松農高

 九州の農業系高校に通う生徒を対象にした「第2回オーレック九州農高川柳コンテスト」で、平戸市の県立北松農業高(田上和利校長、254人)食品流通科3年、濱元悦乃(よしの)さん(17)の作品「ゆれながら育つ野菜は自分みたい」が最高賞のグランプリに輝いた。
 コンテストは次世代の農業を担う若者を応援しようと、農業機器メーカーのオーレック(福岡県)などが昨年から実施。今回は6611句の応募があった。北松農高は片山直子教諭(39)の提案で全生徒が応募した。
 濱元さんはパンやジャムなどの製造技術を学んでおり、川柳を作ったのは初めて。進路などで悩んでいた時、校内で育てている大根などの野菜や花が風に揺れるのを見て、成長の過程にある自らの思いと重ねた。審査した川柳作家らの選考委員は「自身の悩みや葛藤を見事に投影している」などと評価。満場一致でグランプリに選出した。
 エステティシャンを目指している濱元さんは「受賞は驚いた。両親や祖父母も喜んでくれた。思いを素直に表現したのでうれしい」と喜んでいた。
 同校では生物生産科3年、渡口智大さん(17)の「ポケモンGOそれよりおれは農場GO」も優秀賞を獲得した。

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