松山(サンダーバーズ)オリックス育成指名 ドラフト

サンダーバーズの二岡監督(左)や永森社長(右)と握手し笑顔で活躍を誓う松山投手(中央)=高岡市長慶寺の球団事務所

 プロ野球ドラフト会議は17日、東京都内で開かれ、富山GRNサンダーバーズの投手、松山真之(19)がオリックスから育成8位指名を受けた。サンダーバーズの選手が指名されるのは3年連続。

 松山は都立第四商高から今季サンダーバーズに入団。最速147キロの伸びのある直球が持ち味で、今季は23試合に登板し、0勝2敗1セーブ、防御率4.74だった。 

■真っすぐで勝負「藤川投手のように」

 「自分でも、もう指名はないだろうなと思っていた。日本を代表する投手になりたい」。プロ野球ドラフト会議で、サンダーバーズの投手、松山はこの日指名された全107選手のうち最後の1人となるオリックス育成8位で名前が呼ばれた。高岡市の球団事務所で会議の中継を見ていたサンダーバーズ関係者からは喜びの声が上がった。 

 強豪校とは言えぬ都立第四商高出身で、夏の西東京大会は3年とも初戦敗退。就職に失敗して進路に迷っていた昨秋、恩師に勧められてBCリーグのトライアウトを受け、サンダーバーズに入団した。

 持ち味は打者の手元で伸びる直球だが、入団前は最速138キロにすぎなかった。入団後、下半身や背筋のトレーニングに励み、9月には最速147キロまで大幅アップした。

 記者会見での一言目は「何を言えばいいですか」。自他共に認めるおっとりした性格だが、同席した二岡智宏監督は「マウンドでは強気」と語った。

 「日本を代表する投手」を目指してきた。会見で「夢への第一歩ですね」と問われると、「それは夢ではなく目標です」と強調。「藤川球児投手のような真っすぐで空振りを取れるのが理想」と力を込めた。 

 【プロフィル】まつやま・まさゆき 得意球は直球とフォーク。東京出身で都立第四商高を卒業後、今季からサンダーバーズでプレーした。右投げ右打ち、身長174センチ、体重74キロ。19歳。

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