「血塗られた恨みの代価を払わせる」北朝鮮、安部首相を非難

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は17日、安倍晋三首相と日本を非難する論評を配信した。

安倍氏は4日、臨時国会初日に行った所信表明演説において、1919年に開かれたパリ講和会議で牧野伸顕全権代表が人種差別撤廃提案を行ったことを取り上げ、「日本が掲げた大いなる理想は、世紀を超えて、今、国際人権規約をはじめ国際社会の基本原則となっています」と述べた。

これに対して論評は、「日本があたかも『人権擁護と平等』のために奮闘してきたかのように歴史をねつ造し、いわゆる『日本の理想』が『国際社会の基本原則』を成していると正義と良心を公然と冒とくする域に至った」と非難した。

また、「日本は、朝鮮人民とアジア人民に計り知れない災難を浴びせかけた特大型犯罪国家である」とし、「わが人民は、千年来の敵である日本が強要した不幸と苦痛を永遠に忘れず、血塗られた恨みの代価を必ず払わせるであろう」と強調した。

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