香美町おさかな通信 魚(とと)の拾九…赤イカ

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赤イカを初めて見た時、その大きさにビックリしました。下足(ゲソ)を伸ばすと身長で負けてしまう、とと活隊副隊長の今西康喜(やすき)です。私からは漁に使う道具を少し紹介します。
右の写真(本紙掲載)は、赤イカ漁で使用する「樽」です。仕掛けの目印として海に浮かべるものですので、蛍光色にして大海原でも仕掛けが見つけやすくしています。樽の上にある白いものは「疑似餌(ぎじえ)」で、これに赤イカは寄ってきます。

秋から初冬にかけて水揚げされる赤イカは、ソデイカやタルイカとも呼ばれ、日本海はもちろんのこと、沖縄や小笠原諸島などの熱帯でも漁獲されます。赤イカと呼ばれているイカはこのほかにも日本各地で多数あって、太平洋で漁獲されるムラサキイカ系や、九州・北陸ではケンサキイカ系も赤イカとして流通しています。イカの名称はなんだかややこしいですね。
この地方では昭和40年頃から昼間立縄式(たてなわしき)ソデイカつり漁法で漁獲していました。それを延縄式(はえなわしき)漁具に改良することで漁獲量を増やす事に成功し、その後さらに改良を重ね、現在のタル流し立縄漁となりました。
生息水深は60〜80メートルくらいのやや深い層で、夜になると表層近くに移動します。豊漁の年と不漁の年があり、たくさん取れると大雪になるという俗説がありますが、因果関係は解明されておらず、生態も謎が多いです。
大きな赤イカは主に業務用で流通し、安定的に使えるので宿泊業や飲食店に人気です。
赤イカの食べ方は、やはり胴体を厚めに切った刺身が最高ですね。冷凍すると、モッチリとした食感になり、さらにうまみや甘みが増します。ゲソと耳は長時間煮込むと柔らかくなるので、おでんの具にするとおいしくいただけます。ゲソをみじん切りやミンチにしてハンバーグなどの具材にするとヘルシーで、カロリーが気になる人でも召し上がっていただくことができます。
冷凍保存してもうまい赤イカ。相場が落ち着いた時に買い置きし、旬が終わってもソデにしないで、年中召し上がってくださいね。