ごはんと汁椀の位置を約5割が誤解。食事マナーの欠落、その背景とは?

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「和食」という言葉がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界的にも注目されている日本の伝統的な食文化。2018年、外国人観光客は3,000万人を突破し、その多くが和食を食べることを旅の目的の一つとしています。和食が世界的に盛り上がりを見せる一方で、日本人はどのくらい和食のマナーに関する知識があるのでしょうか。株式会社インテージリサーチの「食育・孤食に関する意識調査」から、食事の状況やマナーについて考えました。

約半数がごはんと汁椀の位置を誤解

農林水産省によると、食育とは『生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること』とされており、生きる力を身に着けるための非常に重要な教育と考えられています。

そこで食育が浸透しているかどうかの目安として、食事の時のごはん茶碗と汁椀の位置関係について尋ねたところ、正しい位置である「ごはんが左、汁が右」と回答した人は53.1%と約半数にとどまりました。

出典:株式会社インテージリサーチHP

次に間違った箸使いについて質問したところ、以下のような結果になりました。特に「よくある」「ときどきある」と回答した人が多かったのは「渡し箸」と「かき箸」で、それぞれ約4割でした。

出典:株式会社インテージリサーチHP

箸は食べ物を挟んで口に運ぶだけでなく、切ったりほぐしたりといった難易度の高い動作までできる、多機能な食器・道具です。だからこそ、使い方のルールや「嫌い箸」と言われる間違った使い方が多数存在します。例えば、器に箸を掛け渡して箸を休める「渡し箸」や茶碗に直接口をつけてかき込む「かき箸」はついやってしまいがちですが、実は間違った使い方なのです。

正しい箸使いなど食事のマナーはすぐに身につくものではなく、幼少期から日々の食事の中で教えられてはじめて身につくもの。間違った使い方を“ついやってしまう”要因として、食育の機会の減少がありそうです。

間違った食事のマナーの背景、一因は「孤食」?

食育のためには、家族など複数人で食事をとることが大切だといわれています。農林水産書の食育白書でも「家族と一緒に食事をすることは重要であると思う」と回答した人の割合(※1)がすべての世代で約9割に達しています。その一方で普段の食事での一人で食べる状況を尋ねたところ、「3食とも1人で食べる」と回答した人は、平日で15.6%、休日で14.8%となりました。
※1 「とてもそう思う」と「そう思う」を合算した割合

出典:株式会社インテージリサーチHP

また「1人では食べない」という回答が、平日と休日で大きな差が出ていることから、休日は約半数の人が3食とも誰かと一緒に食卓を囲んでいるようです。これは、平日は仕事や学校などで家族の食事時間が合わないことが関係しており、現代の生活スタイルを反映しているものと考えられます。

まとめ

一朝一夕では身につかない食事のマナー。調査から、朝食を摂らない人や3食とも孤食の人が一定数いることが判明し、食育が浸透しづらくなることや、大人になってからの孤食によって食習慣が乱れることが懸念されています。特に大人には次の世代にマナーを伝えていく役割もあります。正しい食事のマナーを身につけるために、誰かと一緒に食卓を囲んだり、一日3食を習慣にするなど、日々の食事のあり方を見直してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:マイティモニター 全国16歳以上79歳までの男女個人
サンプル構成:平成27年国勢調査ベース(性別×年代別×居住エリア×未既婚)母集団準拠
設計数:10,803サンプル
調査期間:2019年3月25日(月)~3月27日(水)
調査内容:平日・休日の食事の状況やごはん茶碗と汁椀の位置、箸使い
調査実施機関:株式会社インテージリサーチ

ニュース参照元:PRTIMES
ニュース提供元:株式会社インテージリサーチ