「ハル ~総合商社の女~」主演・中谷美紀は息子役・寺田心が目標!?

テレビ東京系で10月21日にスタートする連続ドラマ「ハル ~総合商社の女~」(月曜午後10:00)の記者会見&トークイベントが行われ、主演の中谷美紀、共演の藤木直人、白洲迅、奥田瑛二が登壇した。

同ドラマは、アメリカから日本の大手総合商社にヘッドハンティングされたシングルマザー・海原晴(中谷)が、一般常識にとらわれることなく経営企画部の部長補佐として、時にはトップダウンすら覆すなど思いもよらない方法でさまざまな問題の解決への道を切り開いていく爽快ヒューマンドラマ。中谷は役柄について、「革新的で、停滞した空気を打ち破るようなすがすがしい役柄を演じさせていただきました」とコメント。

また、共演陣について聞かれると、「このドラマはビジネス用語が多く、藤木さんが毎回誰よりも難しく長いセリフをおっしゃるんですけど、全然NGを出さない。困った人なんですよ(笑)。いつ(NGを)出すか楽しみにしてます。そんな藤木さんが元夫役でもあるので、今後2人の関係がどうなっていくのかも楽しみです」と藤木を絶賛した。その藤木は、「総合商社が舞台なので毎回テーマとなるジャンルが違うのですが、その都度、専門用語が出てきます。僕が毎回企画部長として部のメンバーに説明をするんですけど、『普通部長は聞く側じゃないの!?』と思いながら頑張っています」と苦笑いを浮かべた。

さらに役柄の好きなところについて中谷は、「愚痴を言う暇があったら目の前の課題をこなしていくというところです。私はそうありたいと思いながらも、つい愚痴を言いたくなってしまいます。息子役の寺田心くんは全然疲れた姿や愚痴をこぼしたところを見せないので尋ねてみたら『愚痴をこぼしても何も変わらないから』と答えてくれまして。ハルの息子として100点満点の回答で、私もそうありたいなと目標にしています」と明かした。

経営企画部内の若手社員・青柳悠馬役を演じる白洲は「若者代表として、若者ならではの悩みだったり鬱憤(うっぷん)だったり、そういうものを表現していければと思います。破天荒なハルに青柳は振り回されることが多いんですけど、そのアグレッシブさに憧れの念を強めていきます。その憧れの念が恋心に発展していくのかどうか、気になります」と自身の役柄について語った。また、撮影中のエピソードを聞かれると、「藤木さんが現場でルービックキューブを魔法のようにあっという間にそろえるので、『僕もやりたいです』と言ったら、藤木さんお手製の指南書とルービックキューブをいただきました。でも、指南書の手順1からしてまだできてないんです。だから手順1の指南書も作ってほしいです(笑)」と打ち明け会場の笑いを誘った。

そして、ひそかに社長の座を狙う副社長・高山雄一郎役を演じる奥田は役柄について、「難しいですよ、ああいう役は。やりすぎてはいけない、でも、やらないといけない。そこをどうするのかというのが本当に。来年70歳になるのですが、この年になるともうチャレンジができない。毎回の撮影が冒険、つまり命懸けです。『今日はどうなるんだろうなぁ~』と思いながら現場に臨んでいます。総合商社を舞台に、企業の旧態然とした部分と、新しいものを生み出していく若者とのバランス。後半はそのあたりがどんどん面白くなっていくと思います」と場を引き締めた。

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