【ラグビー】イヤーブックこぼれ話 栗原由太主将

毎年秋に蹴球部が発行しているイヤーブックの2019年版が、10月20日(日)より蹴球部公式オンラインショップにて先行販売される。首脳陣や主力選手へのインタビューや試合以外の活動紹介など、毎年盛りだくさんの内容で人気を博しており、我々慶應スポーツもインタビューや記事執筆といった形で例年制作に携わっている。7月下旬のテスト期間中に取材が行われたにも関わらず、今年も選手たちは多くを語ってくれた。

そこで今回は、イヤーブック掲載分からの抜粋と、掲載しきれなかった部分も加えた「イヤーブックこぼれ話」の第1弾として栗原由太主将(環4・桐蔭学園)のインタビューを掲載する。

(取材は7月20日に行いました)

120代目主将を務める(写真は春季大会のもの)

——今年から就任された栗原徹ヘッドコーチのもと、チームが変化した点は

ヘッドコーチは自主性を重んじる方で、僕たちを大人として、また競技者として扱ってくださっています。昨年までと比べ、普段の練習もさらに学生中心になったと思いますね。そういった中で、一人一人がより責任感を強く持って行動しなければならないなという思いは強くなりました。

——今年の慶大が目指すラグビーは

一人一人が判断した上で、空いたスペースにアタックするというものです。型にこだわりすぎずに、それぞれがしっかりと〝考えて判断する〟ラグビーですね。ディフェンスに関しては、常に全員でまとまりながら僕たちの伝統である〝低く刺さるタックル〟で相手を止めるというイメージです。

——ご自身をどのような主将だと分析していますか

見た目は少し怖いかもしれませんが(笑)、〝接しやすさ〟を意識しながら、なるべく話しやすい雰囲気を作るようにしています。気になることがあれば自分からも話しかけにいきますね。ですが、メリハリをつけることももちろん大事なので「普段接しやすい分、本気になったら変わるぞ」という部分も出すようにしています。また、〝一つのいいプレーに対してもっと喜びを分かち合う〟ことも意識しています。試合の雰囲気が良くなりますし、選手本人のモチベーションにもつながると思いますね。

高木のトライに喜びを爆発させる栗原

——春季大会を振り返って

結果にこだわりたかったのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。課題はたくさん出てきましたが、それらをしっかりと修正しながら進むことができたと思います。春季大会を通してチームとしても成長しましたし、良い春を過ごせたなとポジティブに考えています。慶大は春から秋にかけて大きく成長して〝化ける〟チームだと思うので、ここからしっかり頑張っていきたいです。

——個人としては

けがから復帰して感覚を取り戻すまでは、試行錯誤が続きました。アタックについての手応えはありますが、ディフェンスについてはもう一度修正していかなければならないと思っています。

——春季大会を通して見えた課題と収穫は

アタックでは、エリアマネジメントでFW陣を楽にするなど「早い段階での判断」の精度が一つの大きな課題だと思います。ディフェンスも着実に良くはなってきているとは思うので、もっと伸ばしていきたいですね。あとは、ハンドリングやタックルなど、最も重要である基礎スキルのレベルをもっと上げていく必要があると思います。収穫は、いろいろな人が黒黄ジャージを着てプレーする経験を積めたことと、自分で考えて動くことができる選手が増えてきたことです。試合の中で自分たちのアタックやディフェンスが通用すると手応えは感じましたが、まだまだ伸びしろだらけです。

——大学ラグビー最後の年を迎えました

率直に、早いです。1年の時は先輩方についていくのに必死で、2年ではそこに「チームにもっと貢献したい」と少し余裕が出てきて、3年でチームへの愛がより深くなり、4年になったら「ああ、もう自分たちの代だ…」と(笑)。毎日みんなと過ごしている分、本当にあっという間ですね。また、僕が入学してから慶大はずっとシーズンを大学選手権ベスト8で終えています。それを一つの〝壁〟として壊し、その先の日本一へ向かっていきたいです。毎年悔し涙で終えているので、今年はうれし涙で終えたいですね。

——最後に、今後に向けて意気込みを

春は結果をうまく残すことができませんでしたが、慶大はここからだと思います。今年こそは何が何でも大学日本一を獲りますので、ぜひ会場に足を運んで僕たちの背中を押していただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

(取材:川下侑美)

【慶應義塾體育會蹴球部 2019年度イヤーブック】

価格:¥1,000/1冊(税込)

販売時期:販売時期:10/27 東海大学Jr戦@慶大日吉グラウンドより一般販売開始予定、10/20よりオンラインショップにて先行販売開始

購入方法:対抗戦・練習試合を含めた塾蹴球部の試合会場、もしくは蹴球部公式オンラインショップ

本年にて発刊7年目を迎えるイヤーブックは「慶應ラグビーの歴史と今を伝える」をテーマに、部員の熱い想いや普段の生活を覗ける内容となっています。

イヤーブックを片手に、ぜひ蹴球部の試合に足を運んでください!

MAIN CONTENTS

HCインタビュー/主将副将インタビュー/リーダー陣対談/注目選手/全部員名鑑/一貫校特集/受験体験記/写真集/120周年記念 歴代主将×主務対談/OB訪問/年間スケジュール/新グッズ紹介 など充実のラインナップ!

◇今後の対抗戦日程

11月4日vs日本体育大学 14:00K.O.

@上柚木公園陸上競技場(東京都)

11月10日vs明治大学11:30K.O.

@秩父宮ラグビー場(東京都)

11月23日vs早稲田大学 14:00K.O.

@秩父宮ラグビー場(東京都)

11月30日vs帝京大学 11:30K.O.

@秩父宮ラグビー場(東京都)

応援よろしくお願いします!

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