腰への負担が大幅に減少 大分県がアシストスーツなどの体験研修会 【大分県】

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各メーカーのアシストスーツを着用し、サツマイモのコンテナを運搬する生産者ら=11日、臼杵市野津町

 県はロボットや人工知能(AI)など先端技術を活用した「スマート農業」の普及に力を入れている。10月中旬には臼杵市野津町の農地で、サツマイモの収穫や運搬時の作業負担を軽減してくれる「アシストスーツ」などの体験研修会を開催。農家の高齢化や担い手の減少が進む中、作業の効率化を図り、生産者の収益向上を目指す。

 県中部振興局やJAおおいた野津かんしょ生産部会によると、サツマイモの生産現場では重量のあるコンテナの運搬や車への積み降ろし作業などで、腰を中心とした体への負担が大きい。

 作物を入れたコンテナの総重量は約20~25キロあり、収穫期には数百単位のコンテナを手作業で運搬する。70~80代が中心の同部会は「長時間の中腰姿勢は体力的にきつく、労務負担の軽減は喫緊の課題」という。

 研修会は、県や県中部の市などでつくる「中部地区食料・農業・農村振興協議会」と同部会の主催。生産現場にスマート技術を導入して課題解決につなげるのが目的で、同振興局管内のサツマイモ生産者や関係機関の担当者ら約50人が参加した。

 メーカー5社の担当者が製品の特徴と使用方法を紹介。生産者らはアシストスーツや、軽トラックなどの荷台にコンテナを積み込む専用クレーンを実際に着用・操作した。県立農業大学校(豊後大野市三重町)で研修中の近森誠司さん(42)は「腰への負担が大幅に減った。作業がだいぶ楽になりそう」。

 県内では、白ネギを生産する豊後大野市や、パプリカを生産する九重町などでスマート農業の実証実験が実施されるなど、スマート技術導入に向けた動きが加速している。同振興局の藤原博文生産流通部長は「技術の発展により、生産者の事情とマッチした製品が多く出てきている。各現場で有効活用してほしい」と話している。