日本シリーズで19年ぶり“ON対決”実現! 平成以降の巨人とホークスの対戦成績は?

19日からソフトバンク、巨人との日本シリーズが始まる【写真:Getty Images、荒川祐史】

2000年以来19年ぶりとなる巨人、ホークスの日本シリーズ、当時は4勝2敗で巨人に軍配

 いよいよプロ野球は19日からソフトバンク、巨人との日本シリーズが始まる。巨人は1936年から、ソフトバンクの前身の南海は1938年秋シーズンからペナントレースに参加、ともに80年以上の歴史を誇る老舗であり、昭和の時代から好敵手だった。1989年、南海ホークスは流通業ダイエーグループに買収され、福岡ダイエーホークスとなった。

 本拠地も福岡に。1979年、西鉄ライオンズが埼玉に移転して以来10年ぶりに、九州を本拠とする球団が誕生した。ダイエーは当初は弱く、10年連続でBクラスだった。

 大きな転機となったのが、1995年、巨人の大選手であり監督も歴任した王貞治の監督就任だった。ONと称され、長嶋茂雄とともに巨人のレジェンドだった王が他球団に移籍することは、驚きをもって受け止められた。

 王監督は、1998年に3位になり、翌99年には初めてチームを優勝に導いた。そして翌2000年も優勝し、長嶋茂雄監督率いる巨人との日本シリーズが実現した。

 巨人を空前のV9に導いたONが、監督として日本シリーズで対戦。21世紀最後の年に「夢の対決」が実現した。注目の日本シリーズは、巨人が4勝2敗でダイエーを下した。長嶋監督は2001年に退任したため監督としての「ON対決」は1度だけに終わった。2004年オフに、ホークスはソフトバンクに身売りされ、福岡ソフトバンクホークスとなる。

 2005年に交流戦が始まり、両チームは55年ぶりに公式戦で対戦するようになった。その戦績。

2005年 巨人2勝 ソフトバンク4勝
2006年 巨人2勝 ソフトバンク4勝
2007年 巨人4勝 ソフトバンク0勝
2008年 巨人1勝 ソフトバンク3勝
2009年 巨人1勝 ソフトバンク3勝
2010年 巨人1勝 ソフトバンク3勝
2011年 巨人0勝 ソフトバンク4勝
2012年 巨人4勝 ソフトバンク0勝
2013年 巨人2勝 ソフトバンク2勝
2014年 巨人1勝 ソフトバンク3勝
2015年 巨人0勝 ソフトバンク3勝
2016年 巨人0勝 ソフトバンク3勝
2017年 巨人2勝 ソフトバンク1勝
2018年 巨人2勝 ソフトバンク1勝
2019年 巨人1勝 ソフトバンク2勝

 通算では巨人23勝、ソフトバンク36勝、交流戦では、ソフトバンクが巨人に大きく勝ち越している。2リーグ分立後、日本シリーズでホークスとジャイアンツは11回対戦し、通算では巨人37勝、南海24勝、1分。昭和だけなら巨人32勝、南海18勝、1分と巨人が大きく勝ち越しているが、平成では巨人5勝、ホークス6勝とホークスが勝ち越している。

 両リーグを代表するホークスとジャイアンツの12回目の日本シリーズ。令和初の対戦から新たな歴史が刻まれる。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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