旅番長・髙嶋政宏がベトナムを縦断！

旅番長・髙嶋政宏がベトナムを縦断！

俳優・髙嶋政宏が自ら企画し出演した旅紀行番組「髙嶋政宏の旅番長」シリーズの最新作「激動！ベトナム縦断篇」が、旅チャンネルで10月26日（午後3：00）から放送される。シリーズ第6弾となる今回は、ホーチミンからハロン湾まで南北1800kmのベトナム縦断の旅へ。旅番長こと髙嶋政宏に、番組の見どころや旅先でのハプニングなどを聞いた。

──今回、番組が決まった時のお気持ちはいかがでしたか？

「最初は『やった！』と思ったんですけど、今回は14日間で3年間かけて放送する12話分の撮影というハードスケジュールで、疲労の度合いが違いました（笑）」

──そして旅先がベトナムに決まりましたが、その時の思いをお聞かせください。

「カンボジア編をやっている時から、スタッフからベトナムをずっとお薦めされてきたので、旅先がベトナムに決まった時は、ものすごい盛り上がって！ ただ、初日からいきなり成田空港で足止めを食らって、6時間待ち！」

──30年ぶりのベトナムということですが、かなり変化があったのではないでしょうか？

「とにかく変わっていましたね。大都市でした。特にホーチミンは文化というよりもショッピングなんですね。で、オープニングシーンを撮ろうと話していたら、日本人観光客がいて、今までは『髙嶋さん』って言われてたのが、『あ、変態の人』って（笑）。ちょうど『変態紳士』を出版したばっかりだったんで！」

──旅番長といえば、トゥクトゥクでの移動が定番ですが、今回はジープで旅されたんですね。

「ホーチミンからハノイまで1800kmあるので、今回はジープでということになりました。もう6年目にもなると、なんでトゥクトゥクじゃないんだ！ってことは一切ないです（笑）。ただ毎回、必ずトラブルがあって、それがすごいんですよ。ディレクターに『必ずトラブル起きそうなの選んでるでしょ？』って聞いたら、『いや、一番味があるやつを選んでます』と（笑）。誕生日に妻のシルビア（・グラブ）からプレゼントしてもらった赤と水色の手袋は絶対持っていこうと思っていて、これをお守りのように持っていましたね」

──旅にトラブルはつきものですね。他にも何かハプニングが起きたりしましたか？

「XQ刺しゅうという、もともと医者だった人が刺しゅうに目覚めて創った、世界でも類を見ない技術のある工房に取材に行ったんですよ。そうしたら、ここのオーナーのお父さんが、日本でいう『情熱大陸』のような密着取材をされていて。さらにお父さんが喜んじゃって、急に式典をやろうってことになって。いきなり檀上に上がらされてスピーチまでして、日本とベトナムとの架け橋みたいな壮大な話になって、刺しゅうの授与式までやって。それを向こうの番組クルーが撮ってるんですよ。その後に食事までごちそうになって、オーナーとは下ネタで盛り上がって、楽しいは楽しかったんですが、まあ、かなりの時間ロスになりましたね（笑）。あと、ハノイに近いドンタオ村という所に、世にも珍しい“ドンタオ鳥”っていう鳥がいるんですけど、もともと王様に献上していたといわれる由緒正しき鳥で、高いもので1足15万円くらいとか。最高にうまいって聞いて、かぶりついたら硬くて食えなくて。でも1皿3万円ですよ!? ディレクターが以前食べた時はおいしかったらしいんですけど、どうやらお店の人が変わったみたいで。あの3万円は痛かったですよね…番組では鳥に出合うところから撮影してますので、放送をお楽しみに」

──バインミーやフォーなど、食事もいろいろと楽しめたようですね。

「住宅街の路地を入っていったところに、看板も出ていないお店が突然あるんですけど、そこでベトナムってフォーだけじゃないんだって初めて知ったんですよ。バインっていう種類の麺で、ちょっと太めなのかな。スープがね、鳥とかの出汁なんでしょうけど、絶妙にあっさりした出汁で、これはうまかったですね！ 麺もその場で作るんですよ。ここは現地の人でも知らない穴場スポットでしたね」

──では、最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

「おかげさまで6年目を迎えて、いつも割とゆる～い感じでツッコミどころ満載なんですけど、今回はさらにとうとうとした作品に仕上がっています。旅が長かっただけあって、疲れも見えます、そして思いっきり素なところも出ています。14日間のロケで12話分（3年間をかけての放送分）を撮ったんですけど、ディレクターの情け容赦ない編集。あんなことやこんなこともしたのに、丸々カットになっている…！ それぐらい濃密な作りになっています。これから3年間存分に楽しんでいただけると思います。どうぞよろしくお願いいたします」

──ありがとうございました！