大学生によるひとり親家庭の子ども支援とは 笑わず言葉を発さなかった中学生が…学ぶ楽しさ成長の糧に

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 【宜野湾】沖縄県宜野湾市と沖縄国際大学ボランティアサークル「Teen support room 沖種(おきだね)」による「ひとり親家庭子どもの生活・学習支援事業」がこのほど、一般社団法人日本子育て制度機構による2018年度県ベスト育児制度賞を受賞した。ひとり親家庭の中学生の学習支援を通し、中学生と大学生が互いに成長し合っている。

 「栃木県の県庁所在地はどこ?」「えーっと、宇都宮市!」。宜野湾市の同大で学習支援があった15日夕、教室には中学生と大学生の明るい声があふれた。学校や部活を終えた中学生十数人が、ほぼ同人数の大学生から助言を受け、宿題や試験課題を進める。大学生は時に進学相談にも乗るなど笑顔で交流していた。

 ひとり親の子どもの多くは学習への拒否感が強く、自尊心が低い特徴があるとされる。沖種らの学習支援も当初、笑わず言葉を発さない中学生もいたという。大学生はそれぞれに合ったやり方で接し信頼を構築。次第に学習意欲が高まり、成績が伸びた中学生もいる。今年卒業した中学生は9人全員が高校へ進学した。

 中1から通う嘉数中3年の宮城彩華さん(15)は「人見知りだけど、いろんな人と関われて楽しい。一人にされず、悩み相談もできる」と感謝した。将来の夢がプロサッカー選手の比嘉大清さん(13)=同中1年=は「勉強はやりやすいし楽しい」と笑顔。母子家庭で育ったという沖種の比嘉廣也さん(21)=同大2年=は「ここは子どもの居場所にもなれるいい環境です」と中学生らを見守りながら話した。

 (金良孝矢)