新ビジネスに挑む人材支援

室蘭商議所・26日から「創業スクール」

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12月まで計8回

 室蘭市内での起業・創業を応援しようと、室蘭商工会議所(栗林和徳会頭)が26日から起業家支援プロジェクト「創業スクール」を始める。12月までに講演とセミナーを集中的に開催し、新ビジネスに挑む人材を育てる。

 「創業者に寄り添い、官民でバックアップしていくことが必要。まだまだ、その流れに乗っているとは言い難い」。日本政策金融公庫室蘭支店の担当者は市内の現状をこう説明する。

 新たに室蘭でのビジネス展開を広げるため、室蘭商議所が事務局を担い、企業、行政、金融機関と連携し「創業支援ネットワーク会議」を組織。官民一体での創業促進策を進めている。

 ただ、創業後のPRへの苦労や認知向上と売り上げアップの両立が課題となっている事業所もある。同ネットワークの会議(今年9月)では、関係機関による支援で創業に至る事例はあるものの、十分な成果が出ているとは言い難い状況が報告された。

 会議で室蘭工業大学関係者は、在学中にベンチャー企業設立やスタートアップといった事業開始の「ハードルが低くなっている」と分析。一方、学生間で新ビジネス立ち上げに向けた検討を進める動きはあるものの、「実際に目立った動きは見られない」と指摘した。

 こうした中、スクールでは講演会で起業志望者を掘り起こし、セミナーで実践的な知識を身に付けてもらおうと、「スクール」を企画。ITや製造業など多彩な分野で支援実績のある中小企業診断士が講師を務める。

 また資金調達は、創業者が抱える問題の中でも「大きなウエート」(担当者)を占めるため、営業、技術、人材、労務管理などの多種多様な課題に取り組むため、金融機関の担当者もアドバイスする。

 室蘭商議所の大内慎一朗さんは「夢の仕事の実現に向けてお手伝いしたい。自分の可能性の幅を広げるチャンスとして、主婦や学生にも分かりやすく説明していきたい」と話している。

 受講無料。開催期間は今月26日~12月7日の計8回。会場はホテルセピアス花壇(入江町)。創業5年未満の人であれば誰でも受講できる。

 受講希望者は24日までに同商議所経営支援グループに電話(0143・22局3196番)で応募するか、電子メール(info@murocci.or.jp)で申し込むとよい。
(粟田純樹)