レトロな木造電車 ファン魅了 「168号」を記念運行

「鉄道の日」で長崎電気軌道

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鉄道の日に記念運行された木造電車「168号」=長崎市、長崎駅前電停

 鉄道の日の14日、長崎電気軌道(長崎市)は1911(明治44)年製造の木造電車「168号」を記念運行し、鉄道ファンらがレトロな雰囲気を楽しんだ。
 10月14日は1872(明治5)年に日本で初めて鉄道が開通した日。168号は九州電気軌道(西日本鉄道の前身)でデビューし、1959年に長崎電気軌道が購入し、68年まで活躍した。現在は毎年、鉄道の日などに走らせている。
 この日は長崎駅前-蛍茶屋、出島-浦上車庫の2区間で計4便を運行した。車内は板張りの床に白熱球の電灯で、現在の車両に比べると簡素な作り。車掌も乗り込み、ひもを引いて「チン、チン」とベルを鳴らし、肉声で「次は新大工町」などと次の電停を案内した。
 カメラを手にした鉄道ファンや市民は往時の雰囲気を堪能。始発電車に乗った南島原市立西有家小4年の山内碧人君(10)は「天井の電灯が変わっていてすごいと思った。両替したら紙袋でもらえて楽しかった」と笑顔で語った。