「対馬観光の革新を」 韓国人観光客激減で初の検討会

 日韓関係悪化に伴い対馬市を訪れる韓国人観光客の激減を受け、市は18日、有識者に誘客策を議論してもらう「対馬観光のあり方検討会」の初会合を開いた。
 旅行代理店の国内誘客担当者や韓国マーケティングの専門家、島内の宿泊・飲食・体験観光関係者ら委員15人で構成。12月まで5回開き、市の観光政策の基本指針「観光再生ビジョン(仮称)」を提言する。
 比田勝尚喜市長は「このピンチをチャンスに変えるべく対馬観光の革新を図りたい」とあいさつ。委員からは「国内でも『対馬』が持つネームバリューが認知されていない」「韓国人観光客も含めた顧客満足度を上げ、客数を増やすことを目指すべき」などの意見が出た。座長の菊森淳文・ながさき地域政策研究所理事長は「国内、韓国、その他の国それぞれに対応した戦略を提言したい」と話した。

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