ファボーレ増床オープン テナント7割刷新

開店と同時に続々と来場する買い物客=ファボーレ

 富山市婦中町下轡田のショッピングセンター、ファボーレが19日、増床リニューアルオープンした。専門店は71店増の171店に拡大。新規出店と既存店の移転改装でテナント全体の7割が刷新され、館内は大勢の買い物客でにぎわった。 

 既存棟の隣に増築棟を設け、売り場面積は1.4倍の5万1千平方メートルになった。2000年10月の開業以来初めてとなる大規模リニューアルで、北陸初や県内初の33店を含む86の新店が加わった。

 ファッションや雑貨、コスメを充実させたほか、フードコートの拡充や子ども向けの遊び場の新設などで体験を楽しむ「コト消費」の空間を創出した。

 商圏は半径50キロから70キロに拡大。年間の来店者数は30%増の1250万人、売上高は45%増の270億円を目指す。

 オープン式典や記者会見があり、ファボーレを運営する富山フューチャー開発の杉崎邦彦社長が「新しい生活を皆さまに提案したい」とあいさつ。核テナントの平和堂の平松正嗣社長は「富山を中心に商圏を広げた。地域ナンバーワンの店でありたい」と述べた。

 県内ではイオンモール高岡(高岡市下伏間江)が9月14日に増床リニューアルした。互いに県内全域を商圏としており、家族連れや若い子育て世帯などターゲットとする客層も重なる。周辺の商業施設を巻き込みながら顧客獲得に向けた競争の激化が見込まれる。

買い物客でにぎわう県内初出店の雑貨店
フードコートの小上がり席で食事を楽しむ家族連れ
オープン前にできた長い列
大勢の人でにぎわうフードコート
オープンに合わせ、店員がパフォーマンスを披露する店もあった

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