歴史を感じさせる近江商人の町!情緒ある八幡堀を散策しよう

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京都の伝統的な家屋を巡ったり、祇園の町を巡ったりするのも楽しいけれど、少し足を伸ばしてみると、こんな情緒ある町があるのです。豊臣秀次が城下町として築いた滋賀県近江八幡市。近江商人の生まれるきっかけ、そして町の発展に貢献した八幡堀でタイムスリップしてみませんか。

近江商人の町、八幡堀ができるまで

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八幡堀は安土・桃山時代に豊臣秀吉の姉を母に持つ豊臣秀次が城主であった八幡山城居城の城下町が栄える原因となった町の一大動脈です。

・・・そう聞いてもあまりパッとしないかもしれませんが、実はこの八幡堀のある近江八幡市、あの織田信長が政権を握っていた安土桃山時代に居城としていた安土城の跡が残る町なのです。その安土城が落城した後に豊臣秀次が城を築いて開かれた町がこの近江八幡市。

そんな時代の大動脈であった八幡堀は近江商人の発祥と発展に大きな役割を果たし、江戸時代後期には近江国(のちの滋賀県)において大津と並ぶ賑わいを見せていました。

昭和初期までは常に町の人々の経済・流通路としての役割を果たしていたのですが、戦後には陸上交通が発展したことによって廃れてしまったのです。

最近では観光名所として整備され、船に乗ってこの八幡堀を遊覧しながら昔の街並みを満喫することができるようになりました。

歴史を感じる八幡堀界隈

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さぁ歴史も分かったところで八幡堀の散策の開始です! 八幡堀を船で散策するには、かわらミュージアム近くの乗船場から出発します。

船に乗るのもいいのですが、八幡堀の両岸は歩くことができるので散歩しながら街中を散策もオススメ。

映画「るろうに剣心」や朝ドラ、時代劇など様々な映画やドラマのロケ地としても使われているだけあって、歩いているだけで江戸時代にタイムスリップしたような感じです。

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白壁の土蔵や旧家などが立ち並び、八幡堀が一望できる白雲橋から八幡山方面に歩いていくとさすが近江商人の町!商売の神様が祀られている日牟礼八幡宮にたどり着きます。商売繁盛を願ってみては?

町の中を歩いているとこんな可愛い飛び出し坊や(飛び出し注意の看板)も発見!

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昼もいいけど、夕暮れがベスト!白雲橋からの絶景

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昼間の八幡堀は趣があって素敵なのですが、もっと素敵なのは夕暮れ時!白雲橋から土蔵と反対側の方向を見てみると、水面に映る赤色と紫色の空に船。柳の木が絶景です。

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思わずこんな場所が滋賀県にもあったのか!と思ってしまったほど・・・。

京都の町屋散策もいいけれど、すこし足を伸ばして八幡山の緑を背にした八幡堀で江戸時代にタイムスリップしてみては?

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