共和党上院トップ マコーネル議員 シリア撤退は「重大な戦略上の誤り」

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上院共和党院内総務のミッチ・マコーネル議員は18日のワシントン・ポストの論説投稿で、米軍のシリア北部からの撤退を「重大な戦略上の誤り」と述べるなど、厳しく非難した。

マコーネル氏はシリア撤退が「祖国の安全を損ない、敵をつけあがらせ、重要な同盟国を弱める」と述べ、イスラム国の台頭を促進したオバマ政権のイラク撤退の繰り返しになる危険があると主張。

9.11から得た教訓は、脅威は現実であり、再結成を許すと自国に脅威が及ぶこと、対テロの複数国家におよぶ作戦の指揮能力でアメリカに相当する国がないこと、近年の米国の中東における作戦は、地元の軍隊によって主に展開しており、一人の戦いではないことだと述べ、「不幸にも、政権のシリアにおけるステップは、これら重要な教訓を反映していない。」と語った。

続けて「米国の撤退とトルコ – クルド人の対立の拡大の組み合わせは、我が国にとって戦略的な悪夢」と述べ、「5日間の停戦があったとしても、過去一週間の出来事は、イスラム国と他のテロリストに対するアメリカの作戦を後退させた。停止しなければ、シリアの残忍なアサド体制とそのイランの支持者たちの影響力拡大をもたらす」と、駐留の必要性を強調。さらに「シリアでの支配的な立場を利用して、中東における権力と影響力を蓄えるロシアをわれわれは黙認している」と加えた。

また「新孤立主義が左右両派で頭をもたげるにつれて、”終わりなき戦争”の話が増えるだろう。しかし、レトリックは事実を変えはしない。戦争は勝つか負けるかであり、単に終わるものではないのだ。」と撤退派の論調をけん制した。

トランプ大統領は、これまで度々「終わりなき戦争」という言葉を使用。17日のツイートでは「私だけがわれわれの兵士の安全のために戦い、費用ばかりかかるばかげた終わりなき戦争から彼らを祖国に戻すことができるのだ」と述べていた。

マコーネル氏は最後に「1990年代にアフガニスタンを見捨てた後、9.11の土台を築いた人道的危機とテロリストの混乱状態を目の当たりにした。われわれは、オバマ大統領のイラク撤退の後、イスラム国が繁栄するのを目の当たりにした。われわれがパートナーを見捨て、彼らが勝利する前に紛争地域から撤退するならば、シリアとアフガニスタンで同様の光景をみることになるだろう」と過去の政策に改めて言及し、「アメリカが勝利を拒む時、アメリカの戦争は”終わりなき”ものとなるのだ」と語った。