町田忍イラスト│町田さんが見せる昭和レトロなイラスト 2

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今回ご紹介するのは、再び町田画伯によるイラストのご紹介。前回は働く車をメインに紹介させてもらったが、今回はその第二弾!なんとなんと今回は、消防車に霊柩車というコアなネタをご用意させていただいた!ぜひお楽しみください!

赤い消防車に、赤い霊柩車……?

町田さんが書き溜めているイラストは、さすがは庶民文化研究家というだけあって、生活用品や建造物、前回ご紹介した働く車も含めて本当に多岐に渡る。今回はその中から、消防車、そして、霊柩車というなんともコアな働く車についてご紹介させていただこうと思う。ちなみに町田さんは霊柩車についても本を出すくらいに実はエキスパートなのである!

いまの消防車とは明らかに違う、計四枚の消防車のイラストたち。このうち、左上左下右下の三枚は全て1976年の東京・晴海で行われていた出初式で見たもの。右上の日産パトロール(町田さん談)のみ15年ほど前に門司港の駅の構内で停まっていたものを描いたんだそう。
基本的には町田さんは全て写真をもとにイラストを描いており、これらにも当然モデルになった実物写真があるわけだ。そんなモデルのエピソードまでさらりと言えてしまうのだから、さすがは町田さんというべきか。それでは、詳しく見ていこう。

まずはこちらの二台から。町田さんによるとこの消防車はどちらも、いわゆるはしご車なのだとか。二枚目に関してははしごを外している状態とのことだが、たしかに一枚目を見るとはしごらしきものが見て取れる。
まさに働く車の代表格といった雰囲気の消防車。子どもの人気も高いわけだが、その例にもれず、町田さんも好きだったらしく、消防車の図鑑や絵本といったものをたくさん集めていたんだそうな。

そしてこちらが15年ほど前の日産パトロール。赤い点やホースなどのディテールを除けば、どちらかといえば軍用車のようにすら見えるこのカッコいい車。門司港でいったいなにをしていたんだろうか…。
町田さんは昔の消防車の魅力について、このボンネットがある感じを挙げていたが、1976年ならいざしらず、15年ほど前にもこういう消防車がいたんだということに驚きを感じてしまう。
確かに今はほぼほぼトラックみたいなナリをしているし、こういうボンネットタイプの消防車は昔ならではだよなぁ…。

続いてはこちら。そう、見ると思わず親指を隠したくなってしまう霊柩車、である!
デカい高級外車をベースに、死者を霊界に運ぶための豪奢な装飾を取り付けた、あの霊柩車である。
あまり縁起のいいものではないけれど、いかついし、装飾も派手だし、色々と魅力的な車ではあるよね。あ、不謹慎とかは言わないでくださいねw
町田さんのお話によると、霊柩車のベースはそのほとんどがかつてはアメ車の中古車を利用していたのだとか。そんなわけで、ちょっとした高級車揃いの霊柩車の世界をご覧あれ。

このキンキラキンに龍の装飾という、ひと際ド派手な霊柩車は千葉の霊柩車。………うーん、なんというか千葉と聞くと派手なことに妙に納得してしまうのだが、この発想は立派な千葉差別だよね、ごめんなさいwベースの車はキャデラックとのこと。

君はシャコかなんかかな?と思ってしまうくらいにいかつい霊柩車。こちらは町田さんが所蔵するカタログかなんかで見つけた霊柩車とのこと。このいかつい車がなんなのか、町田さんもわからなかったようだが、どうやら最近、パッカードだと思われる、ということがわかったそうな。ちなみにパッカードとはかつてアメリカに存在した自動車メーカーでキャデラックやロールスロイスなんかと並び称されるくらいの伝説の超高級車だ。
まさか、霊柩車になっているとは当時のオーナーや、創業者も思っても見なかったのではないだろうか?www

そしてこちらがかの有名な「赤い霊柩車」である。かの有名な山村美紗サスペンスのかの有名な赤い霊柩車シリーズといえば、ピンと来る人も多いことだろう。
あの赤い霊柩車だが、実際に富山のほうで働いていた正真正銘本物の霊柩車なのだ。赤い霊柩車とは、またなんとも派手な色にしたものだ、と思うかもしれないけど、世の中には一枚目のように金色の霊柩車だってあるのだから、赤があったっていいじゃないか!(笑)
そして、やっぱりこういう特殊な色の霊柩車はマニアにとってはたまらないもの、だよね!

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

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