「いさハヤシライス」完成 中高生、新名物化へ模索

諫早の食材をふんだんに使った「いさハヤシライス」

 長崎県諫早市内の中高生らが地元の食材をふんだんに使い、盛り付けも工夫した「いさハヤシライス」を考案し、19日に諫早市中心部のアエル中央商店街で開かれた「いさはや国際交流フェスタ」でお披露目した。
 地元の中高生6人でつくり、地域おこしや国際交流などを図ろうと昨年7月に発足した「おこしWings」。今回、「地産地消の新商品を開発し、地元に貢献できないか」と考えた。
 相談した大水敏弘副市長から野菜ソムリエプロ、数原有希子さん(51)を紹介され、数原さんは「市販のルーを使わず、地元食材にこだわった『いさハヤシライス』」のレシピ開発を提案。メンバーは、それぞれが食材のアイデアなどを出し合い、試行錯誤の末、約3カ月かけて完成させた。
 自然な甘みと発色が良いジャガイモ「ながさき黄金(こがね)」、多良山系の名水で作られた棚田米、伊木力みかんを使ったジャムなどを使い、深いこくとうま味が特徴。好みで三縄商店の米酢を加える。コーンを諫早の眼鏡橋状に並べ、玉子とアスパラガスで、かさをかぶった「のんのこ皿踊り」を表現した。
 会場では用意した試食400食分が全てなくなった。諫早市立上山小2年の松永花楓さん(7)は「ご飯の中のジャガイモが甘くてもっちり。野菜好きなのでルーもおいしい」と笑顔で話した。
 今後は、諫早新名物として店舗での提供やレトルト化などの可能性を模索していくという。代表の県立諫早高2年、山下瑞季さん(17)は「試食後、市民の皆さんの笑顔や応援の言葉がうれしかった。アンケート結果などを参考に、皆と今後の展開を考えていきたい」と話した。

試食品などを配るメンバー=長崎県諫早市、アエル中央商店街

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