楽天西巻が戦力外に…高卒2年目“清宮・村上世代”の今 中日は全5選手が1軍経験

ヤクルト・村上宗隆(左)と日本ハム・清宮幸太郎【写真:荒川祐史】

成績はヤクルト村上が突出、36本塁打を放ちチームの主軸として活躍

 2019年ドラフト会議では支配下、育成を合わせ計107名の選手が12球団から指名を受けた。新たにプロの扉を叩くものもいれば、去る者もいるのがプロの世界。楽天の西巻賢二内野手は大きな怪我もない中、高卒2年目で戦力外通告を受けた。育成契約を打診されており、態度を保留している。

 ここでは、支配下契約でプロ入りし、高卒2年目を終えた“清宮・村上世代”の今を見てみよう。1軍出場を果たしたものもいれば、すでに主力として活躍している選手もいる。

 以下は12球団の高卒2年目の通算成績(育成を除く)

【セ・リーグ】

○広島
中村奨成 捕手 1軍出場なし
山口翔 投手 9試合、1勝3敗、防御率4.85
永井敦士 外野手 1軍出場なし
遠藤淳志 投手 34試合、1勝1敗1セーブ6ホールド、防御率3.16

○阪神
牧丈一郎 投手 1軍出場なし

○DeNA
阪口皓亮 投手 3試合、0勝1敗、防御率5.87
桜井周斗 投手 14試合、0勝0敗1ホールド、防御率4.86

○巨人
湯浅大 内野手 1軍出場なし

○中日
石川翔 投手 1試合、0勝0敗1ホールド、防御率0.00
高松渡 内野手 2試合、打率.000
清水達也 投手 10試合、2勝2敗、防御率4.58
伊藤康祐 外野手 14試合、打率.188、1打点
山本拓実 投手 10試合、3勝3敗、防御率2.85

○ヤクルト
村上宗隆 内野手 149試合、打率.228、37本塁打、98打点、5盗塁
金久保優斗 投手 1軍出場なし

 セ・リーグではヤクルト・村上の成績が突出している。ルーキーイヤーに初打席初本塁打のデビューを飾ると、今季は36本塁打を放ち、中西太の高卒2年目以内シーズン最多本塁打記録に並んだ。広島の遠藤、山口はプロ初勝利をマーク、中日は全5選手がここまで1軍を経験している。

清宮は怪我などもあり前年と同じ7本塁打、西武の平良は26試合に登板し連覇に貢献

【パ・リーグ】

○ソフトバンク
吉住晴斗 投手 1軍出場なし
増田珠 外野手 2試合、打率.000
田浦文丸 投手 8試合、0勝0敗、防御率4.50

○西武
西川愛也 外野手 1軍出場なし
平良海馬 投手 26試合、2勝1敗、1セーブ6ホールド、防御率3.38
綱島龍生 内野手 1軍出場なし

○楽天
西巻賢二 内野手 27試合、打率.244、3打点 戦力外通告

○オリックス
本田仁海 投手 1軍出場なし
西浦颯大 外野手 79試合、打率.195、1本塁打、18打点、9盗塁
広沢伸哉 内野手 1軍出場なし

○日本ハム
清宮幸太郎 内野手 134試合、打率.202、14本塁打、51打点
田中瑛斗 投手 1試合、0勝1敗、防御率9.00
難波侑平 内野手 1軍出場なし
北浦竜次 投手 7試合、1勝1敗1ホールド、防御率5.40

○ロッテ
安田尚憲 内野手 17試合、打率.151、1本塁打、7打点

 この世代を牽引してきた日本ハムの清宮はルーキーイヤーに7本塁打を放ち、今季は大きな期待がかかったが、怪我などもあり前年と同じ7本塁打に留まった。オリックスでは西浦が開幕スタメンを勝ち取るなど一時はレギュラー核として活躍。西武の平良はリリーフで26試合に登板し、チームの連覇に貢献した。(Full-Count編集部)

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