発達性読み書き障害、LGBTQ、過敏症、見えにくい「困難」を抱える中学生たちが主人公の物語『きみの存在を意識する』推薦図書に選出!

発達性読み書き障害、 LGBTQ、 過敏症。目に見えにくい困難を抱える中学生たちを描いた梨屋アリエさんのYA小説『きみの存在を意識する』が、 2020年のIBBYオナーリストにJBBYが日本から推薦する図書として選ばれた。

IBBY(国際児童図書評議会)は、 1953年にスイスのチューリッヒで設立された、 子どもと子どもの本に関わるすべての人をつなぐ国際ネットワーク。 その活動の一つとして、 二年に一度、 加盟国から海外に紹介したい児童書を集め、 リストにして発信している。 IBBYの日本支部であるJBBY(一般法人日本国際児童図書評議会)によって、 『きみの存在を意識する』が、 2020年のそのリストに日本から推薦する本(文学作品部門)として選ばれた。

2019年10月1日に、 2018年のリスト本を展示する「世界子どもの本展」のオープニング会見が、 神保町の出版クラブ会館で行われ、 多くのメディアが集まるなか、 2020年の日本推薦図書も発表され、 作者も登壇した。

本書には、 発達性学習障害やLGBTQ、 過敏症など、 外からはわかりにくい困難を抱えた子どもたちが登場します。 まず知ること、 そして考えることが、 きっとよい未来につながっていくと感じさせてくれる物語。これを機に、 今まさに彼らと同世代の子どもたちはもちろん、 大人にも多く読まれてほしい1冊だ。

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