綾瀬工業団地(神奈川県綾瀬市深谷上)で19日、各工場を開放したイベントが行われ、約1500人の市民らがものづくりの現場を見学した。同工業団地協同組合の実行委員会が初めて開催した。
同工業団地は1969年に組合が設立し、現在46社が加盟している。今回のイベントには約30社が参加し、自動車部品など各社それぞれの製造工程を従業員が機器類を操作するなどして説明した。
プレスや溶接など実際の作業を体験するコーナーも開設。溶接の火花や機械の大きな振動に驚く子どももいたが、興味を示して何度も挑戦する男の子もいた。
オリジナル製品が作れるコーナーを設けた工場には親子連れの列ができた。金属製の板に自分の名前をレーザー加工で入れてプレートを作成するコーナーは、予定の20人を大幅に上回る約100人が参加して好評だった。
市内の女性(36)は「地元ながら工業団地内に入ったのは初めて。こんなにいろいろな製品が作られているとは思わなかった」と話していた。