手塚治虫の傑作歴史漫画。舞台『新 陽だまりの樹』に上川隆也らが出演!

手塚治虫の長編歴史漫画の代表作『陽だまりの樹』。 過去にもたびたび舞台化され、 テレビアニメやテレビドラマにもなっている名作が、 2020年春、 新たな脚本と演出で、 舞台『新 陽だまりの樹』として生まれ変わる。

脚本は劇団☆新感線の座付き作家であり、 舞台のほかにコミックの原作やアニメの脚本なども手掛けている中島かずき。 演出は、 8年にわたって新国立劇場演劇部門の芸術監督を務めた青年座の宮田慶子。 幕末を舞台に、 名もなき人々が時代の波に飲まれながらもそれぞれの信念を貫く姿を描き出す。

主人公の真面目で正義感が強く、 無骨だがめっぽう腕の立つ武⼠・伊武谷万二郎を演じるのは、 上川隆也。 実は、 2012年に上演された同作品の舞台版では、 遊び好きの放蕩者だが腕はよく、 人間らしく生きることを理想としているもう一人の主人公、 蘭方医・手塚良庵を演じている。

今回、 手塚良庵を演じるのは、 時代劇はもちろん『赤かぶ検事奮戦記』や『釣り刑事』シリーズなどでもおなじみの中村梅雀。 さらに、 蘭方医の誤診がもとで愛妻を亡くし、 蘭方医と外国人を憎悪する浪人・丑久保陶兵衛役で葛山信吾、 万二郎を一途に思い続けながら過酷な運命に翻弄されていくお品役で緒月遠麻、 住職の娘として生まれ、 慈悲深く優しい心を持つおせき役で山田菜々。 そして、 万二郎の人生の節目節目で大きな影響を与えていく勝麟太郎(のちの勝海⾈)役で風間杜夫が出演するなど、 充実のキャスティング。

また本作品は、 手塚治虫の漫画家として出発点となった「トキワ荘」があった東京・豊島区に新たに生まれる、 東京建物 Brillia HALL (豊島区立芸術文化劇場)のこけら落としシリーズとして上演される。 新たな文化の発信拠点から令和の世に放たれる、 手塚治虫の深い人間愛。 抗えない時代の奔流の中で、 それぞれの役割と生き方を模索し懸命に生き抜こうとする者たちの物語に、 乞うご期待。

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