グラウジーズ連敗 大阪に67-82

富山-大阪 第4クオーター、相手ディフェンスからファウルを受ける富山の宇都=富山市総合体育館

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズ(中地区2位)は20日、富山市総合体育館で大阪エヴェッサ(西地区3位)に67-82で完敗した。2連敗で通算3勝4敗。順位は3位に下がった。

 富山は第1クオーター、シュートを決めきれず、リバウンドでも後手に回り12-28と大量リードを許した。第2クオーターも次々と相手にシュートを沈められ、24-49で折り返した。

 後半は宇都の果敢な攻めから流れを取り戻し、ライオンズらの得点で盛り返したが、前半の点差が最後まで響いた。第3クオーター途中には阿部が負傷交代した。

 次戦は23日午後7時5分から愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河と対戦する。

富山 67 - 82 大阪 (1Q)12 - 28 (2Q)12 - 21 (3Q)19 - 15 (4Q)24 - 18 ▽観衆 2463人

 ■スミス欠き攻撃力低下

 富山のドナルド・ベック監督が「大きな衝撃だった」と語るスミスの負傷離脱。その影響の大きさを痛感させられる敗戦だった。特に攻撃力の低下が顕著で、大黒柱を失ったチームに試練の時が訪れている。

 インサイドで圧倒的な強さを発揮できるスミスは相手のマークを引きつけながら強引に得点する貴重な存在だった。そんな核とも言える選手が戦列を離れたことで攻撃戦術を変えざるを得ない状況に立たされている。

 この日の試合は前半でわずか24得点。シュートはリングに嫌われ、リバウンドもなかなか取れなかった。宇都の奮起で後半は巻き返したものの、攻撃の連係はかみ合っていない印象だった。

 苦境を乗り越えるには「素晴らしいスコアラーだと思っている」と自ら話す新加入オルトンの活躍が鍵になる。だが、ここ2試合は合流して間もないこともあり攻撃で持ち味は出し切れず「まずはB1に慣れないといけない」と本領発揮まで少し時間を要しそうだ。

 ベック監督は「ライオンズとオルトンを組ませる時間を増やしたい」と試合を積みながら連係を深めていくつもりだ。リーグは、まだ序盤戦。スミスの穴を埋めるには、しばらく我慢が必要かもしれない。(社会部・久保智洋)

富山-大阪 第4クオーター、シュートを決める富山の水戸
富山-大阪 第2クオーター、ゴール下に切り込みシュート体勢に入る富山の葛原
富山-大阪 第2クオーター、シュートを決める富山の前田
富山-大阪 第1クオーター、シュートを放つ富山の山田
富山-大阪 第4クオーター、シュートを決める富山のライオンズ

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