性虐待無罪でシンポジウム

「司法は被害者の理解を」

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 父から実の娘への性的虐待を無罪とした名古屋地裁岡崎支部の判決について、社会全体で議論しようと、日本学術会議などが20日、都内でシンポジウムを開いた。支援団体、法学者や精神科医が登壇し、「現行の刑法は性暴力被害者の心理を反映できていない」と警鐘を鳴らした。

 岡崎支部判決では「被害者は抵抗できない状態とは言えない」と判断され、無罪となった。虐待の相談や啓発をするNPO法人「チャイルドファーストジャパン」の山田不二子理事長は「家の中にいる支配的な立場の人から逃れられるはずがない」と批判。被害者の実態に関する裁判官研修の必要性を訴えた。