別次元の入り口のよう。NGC 4280の壮大な渦

【今日の天体紹介:渦巻銀河 NGC 4380】

1826年3月にイギリスの天文学者ジョン・ハーシェルによって発見された「NGC 4380」は、おとめ座の方向約4000万光年先の渦巻銀河です。

大きさは直径約5万光年と天の川銀河の約半分、形状はSab型の銀河として分類されています。また、NGC 4380は、おとめ座銀河団に属しており局部銀河団(おとめ座超銀河団)の中心付近に位置しています。

暖かく柔らかい光を放つ銀河バルジを中心とし、壮大な規模の渦には数千億もの星が含まれていると言います。渦構造の腕に沿って巻かれたダーク・レーンと付近の若く青い星の渦模様は、まるで別次元へ繋がっている入り口のようにも見えてきますね。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の5つの波長で捉えたデータを合成したもので、2019年10月14日に公開されました。

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Image: ESA/Hubble & NASA, P. Erwin
Source: HUBBLE– SCI

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