【ラグビーW杯】 南アフリカ、トライ許さず準決勝進出 日本はベスト8で敗退

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ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアム(東京都調布市)で準々決勝の第4試合があり、優勝候補の南アフリカ(世界4位)が26-3で日本(同6位)を下し、ベスト4入りを決めた。

1次リーグA組を4戦全勝の1位で突破し、W杯初の決勝トーナメントに進出した日本だったが、ベスト8で大会を終えた。

日本は前回大会で南アフリカを破った際の代表選手8人を抱え、「ブライトンの奇跡」の再来を狙ったが、果たせなかった。

これで準決勝は、第1試合(26日)がイングランド対ニュージーランド、第2試合(27日)がウェールズ対南アフリカの組み合わせに決まった。共に横浜国際総合競技場で開かれる。

BBCスポーツのライブ速報は、「日本は敗退したが、ピッチの内外でこのW杯を活気あふれるものにした、頭を高く掲げる資格がある。実に素晴らしい開催国だった」と評した。

元イングランド代表フライハーフのポール・グレイソン氏はBBCラジオに対して、「日本は大いに上達した」と話した。「誰の目にも明らかだ。もう誰も2015年の話はしていない。それはもう終わったことだ。日本はまたしても実力を大いに上達させて、前より勝ち進んだ。ティア1の国を2つも倒して。しかもどちらも、自分たちの見事なプレーで相手を倒したのだ。ベスト8に進出し世界ランキング6位に上がったのは、素晴らしい成果だ」とたたえた。

先制トライ後にシンビン

南アフリカは、1次リーグで最多トライ(27トライ)と最多得点(185点)を挙げ、前評判どおりの実力を発揮した。一方、日本のトライは半分以下の13トライだった。

しかし前半は、その南アフリカを日本が素早いパス回しでかく乱した。


先手は南アフリカが取った。

前半4分、南アフリカは日本の22メートルライン付近からマイボールのスクラムで押し込んだ。スクラムからボールを出すと、WTBマカゾレ・マピンピへとつなぎ、マピンピがゴール左隅に飛び込んでトライを決めた。

勢いづくかに思われた南アフリカだったが、前半9分でPRテンダイ・ムタワリラがイエローカードを受けて、10分間の退場(シンビン)となった。日本のPR稲垣啓太を持ち上げて落とすタックルが、危険と判定された。

2点差でハーフタイムに

攻勢に出る日本は前半20分、南アフリカの反則によって、ゴールほぼ正面の距離約25メートルの位置でペナルティゴールのチャンスを得た。田村はこれをしっかり決め、3点を返した。

日本は前半30分ごろまで、ボールを8割近く支配。速く短くつなぐパスの連続で、南アフリカを守勢に追いやる時間が目立った。

南アフリカは前半終盤、日本陣営に攻め込む場面が増えた。だが、そのたびにパスの乱れやノックオン、ノットリリースザボールなどのミスを犯し、得点につなげることができなかった。

キックで点差広げる

後半に入ると、南アフリカが立て続けにペナルティゴールを決め、じわじわとリードを広げた。

後半4分と8分、南アフリカは日本の反則でペナルティゴールのチャンスを得ると、SOハンドレ・ポラードがこれを両方とも成功させ、スコアを11-3とした。

点差の広がりとともに、南アフリカが日本陣内でプレーする時間も増えていった。


南アフリカは後半24分にも、ポラードがゴール正面からのペナルティゴールを決め、11点差とした。

ファン魅了した日本

その2分後、南アフリカはモールでゴールライン手前まで押し込むと、パスをつないで最後はSHファフ・デクラークがトライ。コンバージョンゴールも成功した。

後半30分には、南アフリカはターンオーバーからマピンピがこの試合2つ目のトライ。26-3と大きく差をつけて、ノーサイドを迎えた。

南アフリカは後半、日本が保持するボールにからんで奪い取るプレーをたびたび成功させた。

1次リーグで47回すべて成功させたマイボールのラインアウトは、この試合でも100%成功。技術の高さが光った。


日本は南アフリカの堅守を崩すことができず、トライを奪うことができなかった。

ただし、日本は敗れはしたものの、多くの日本の国民と世界のラグビーファンを魅了した。

「チームを誇りに思う」

ジェイミー・ジョセフ監督は試合後のインタビューで、「ハーフタイムまではとてもよかった。チームを本当に誇りに思う。粘り強さ、勇気、決意を示した。見事に団結していた。選手はチームのため、日本のために貢献したと思う」と話した。

「自分たちの成果を誇りに思う。それは受け入れる。しかし私は、選手たちのことを思うと残念だ。選手たちはこの国とW杯のために、本当にたくさんのことを捧げてきたので」

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