

40歳以上で構成するラグビーの「大分困惑クラブ」が20日、ラグビーワールドカップ(W杯)の観戦で来日した多国籍の「国際迷惑クラブ」と由布市で交流試合をした。W杯大分開催が縁で実現した対戦。年齢を感じさせない激しいプレーを展開し、試合後は互いの健闘をたたえ合った。
国際クは香港を中心にイングランド、ニュージーランドなどから来た主に40、50代の15人。大分での準々決勝2試合を見るために来県した。
香港赴任時に現地チームに所属していた弁護士巻田隆正さん(47)=東京都=が「観戦だけでなく、試合で交流したい」と、知人を通じて県ラグビー協会に打診。巻田さんが欧州での学生生活や勤務で知り合ったラグビー仲間も参戦し、チームを編成した。
試合は湯布院町の湯布院スポーツセンターであり、大分クは69歳までの35人が参加。「日本代表に負けないプレーを」と意気込み、力で押してくる国際クと互角に渡り合った。
15分を3本行い、勝敗はつけなかったが、開始早々から選手が痛んで交代するほどの真剣勝負。互いにメンバーを変えながら、力のこもったぶつかり合いが続いた。
ノーサイドの笛が鳴ると、選手たちはハイタッチを交わした。巻田さんは「素晴らしい試合を実現させてくれた大分の人たちに感謝したい」。香港から来たブライアン・ウォンさん(46)は「両チームともW杯のような『グレート』なプレーだった」と笑顔だった。
大分クでプレーした大分市賀来の会社員、築城(つゆき)宏一さん(49)は「外国人チームとの試合は初めてで楽しかった。貴重な交流ができてうれしい」と話した。