延長10回、大分商が8強 九州高校野球【大分県】

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大崎打線の前に立ちはだかった大分商の川瀬=佐賀市立野球場

 第145回九州地区高校野球大会第2日は20日、佐賀市立野球場などで1回戦の残り4試合があった。同球場の第1試合で県第2代表の大分商が大崎(長崎)との初戦に臨み、延長十回の接戦を制して準々決勝進出を決めた。県勢は明豊とともに出場2校が九州で唯一、2年連続で8強入りした。

 このほか、同球場の第2試合は福岡第一が八重山農林(沖縄)に大勝した。佐賀県立森林公園野球場の第1試合は鹿児島城西が佐賀学園に快勝。同第2試合は城北(熊本)が富島(宮崎)との打撃戦を制した。

 第3日は21日、佐賀県立森林公園野球場などで準々決勝4試合がある。同球場の第1試合で明豊が沖縄尚学と、同第2試合で大分商が福岡第一と、それぞれセンバツ出場が近づく4強入りを懸けて対戦する。

 【評】大分商が延長十回の接戦の末に大崎を下し、8強入りを決めた。

 大分商は二回、二死二塁から千々和の中前適時打で先制。五回にも2点を加えた。八回に追い付かれ、試合は延長にもつれたが、十回、井田の安打などで二死満塁とし、佐藤の死球押し出しで勝ち越し。直後の相手反撃を先発力投を続ける川瀬が気迫で抑え、逃げ切った。

〇エース川瀬が粘りの投球

 大分商のエース川瀬堅斗(2年)が粘りの投球で延長10回を投げ抜き、チームの白星発進に貢献した。「大分でも厳しい試合の連続だったので、最後まで強い気持ちで投げ抜けた」と胸を張った。

 立ち上がりに相手打線が直球にタイミングを合わせてきたのを警戒。「簡単に入らず、変化球主体に組み立てさせた」(渡辺正雄監督)という指示通り、緩急をつけて低めに丁寧に集め続けた。味方打線が二回に先制して以降は投球の幅も広がり、走者を背負いながらも七回まで無失点投球を続けた。

 ただ思い通りにはいかなかった。八回、失策絡みで走者をため、二死からの連続長打で3失点。追い付かれただけでなく相手に流れが渡ってしまったが、「接戦は想定内。全力あるのみ」と粘投を続けて勝ち越しは許さず、延長戦に突入した。

 十回、味方打線が1点を勝ち越した後もマウンドへ。1死二、三塁とサヨナラの走者を背負ったが、三振と中飛に打ち取り、勝ち名乗りを上げた。連戦となる21日の準々決勝に向け、主将も担う右腕は「(センバツ進出が有力になる)次戦の方が肝心」と引き締めた。