終盤の猛反撃 届かず V長崎連敗 岡山に1-2

 終盤の猛反撃は届かなかった。J1昇格プレーオフ(PO)争いに生き残るため、何としても勝ち点3がほしかった一戦。試合終了の笛が鳴ると、V長崎の選手たちはがっくりと肩を落とした。手倉森監督は「後半の姿勢がわれわれの力。だが、前半の2失点が最後まで響いた」と悔しさを押し殺した。
 前半は岡山のプレスに苦しみ、ペースを握られた。13分、自陣のペナルティーエリア手前でFKのピンチ。けがから8試合ぶりにピッチへ戻ったGK徳重のパンチングも及ばず、ゴールに吸い込まれた。28分にも追加点を許して0-2。V長崎はシュート0本に終わり、重苦しさが漂った。
 それでも後半10分、10試合ぶりの出場となる米田を投入すると、右サイドが活性化。23分には吉岡も入ってさらに攻撃のテンポが上がった。24分、澤田のクロスを吉岡が頭で落とし、玉田が意地の追撃弾。その後も、セカンドボールを拾い続けて波状攻撃を仕掛けたが、追いつき、追い越すことはできなかった。
 前節の千葉戦に続き、痛すぎる黒星。残り5試合でPO出場圏の6位までの勝ち点差は8にまで広がった。だが、これで終わったわけではない。次節27日の金沢戦、その前の23日には天皇杯の準々決勝がいずれもトラスタで行われる。玉田が選手たちの思いを代弁した。「自分たちができるというところをホームのサポーターにしっかり見せたい」

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