長崎さかな祭り盛況 「模擬競り」猛アピール

競り人にアピールをする参加者たち=長崎市、長崎魚市場

 「安いよ、安いよ」「伊勢エビ食べたい」-。県内の水産物をPRする「長崎さかな祭り」が20日、長崎市京泊3丁目の長崎魚市場であり、特売鮮魚の競り大会など各種イベントでにぎわった。
 長崎特産の魚に親しんでもらおうと長崎魚市場協会などが毎年開いている。模擬の競り大会では、競り人の目を引こうと、コスチュームを着たり手製のうちわを持ったりした参加者が、「千円」「こっち向いて」と大声でアピール。伊勢エビや特大のヒラスなどを格安で競り落とした。
 2キロのアカアシエビを2千円で落札した長崎市花園町の自営業、庄司勝昭さん(63)は「ダブルピースをつくって猛アピールした。今夜はエビフライだね」と笑顔を見せた。
 水槽の魚をすくうイベントでは子どもたちが網で一生懸命にタイやカンパチを捕獲。会場ではマグロの刺し身や、くじらの雑煮が振る舞われた。

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