クルクルっとラップをカット、そして食器に貼り付け…激しいデッドヒートに会場も熱くなった「クレハカット選手権」

「クルッ♪クルッ♪クレラップぅ~クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクレラップぅ~♪」
文字数をごまかしているのではありません(笑)。コマーシャルで流れるのを、みなさんは一度でも聞いたことがあるのではないでしょうか。そう、クレラップのCMでございます。お姉ちゃんのクルリちゃん、妹のクルミちゃんという、まあ可愛らしくておしゃまな2人が登場するこのCM。実はこのCMに今回ご覧いただくイベントレポートのテーマが隠されています!

といっても、もちろん「クレラップ」自体なんですけどね(笑)。CMではクレラップをいとも簡単に引き出してカット、という構図が流れますが、実はなかなかこれは優れモノ。類似品のラップではなかなかこうはいかない素晴らしい工夫が満載なんです。

クレラップが生まれて59年。ちょうどよい大きさに引き出しやすくする工夫、そしてその大きさに切れやすくする工夫、箱からラップのロールが出にくくなる工夫、さらには箱を手で持っても滑りにくくする工夫など、おそらくその説明を全部読むと、きっとみなさん“えっ、こんなに一杯工夫されているの?”と驚かれることでしょう。

そしてそのクレラップを使用した楽しいイベント「第2回 NEWクレラップ クレハカット選手権」の決勝大会が、19日に東京・丸の内にておこなわれました。「クレハカット」とは、「NEWクレラップ」に盛り込まれている機能の一つでラップをV字型の歯でスパッと気持ちよく切れる工夫を施したもの。このクレハカットにより30秒という時間内で何個の食器に対してラップを掛けられるかを競う大会こそが「クレハカット選手権」なのであります。今回はこの大盛り上がりのイベントの模様をお送りします!

■全国から「クレハカット」の精鋭が集結

この大会は昨年より開催、今回で2回目の実施となりました。今年8月、9月により東京、仙台、名古屋、大阪、そして福岡と全国五大都市でそれぞれ前半、後半の地区予選をおこない、それぞれの優勝者、準優勝者を決定。そしてその代表がこの日集結し、ラップを掛けた個数を競ったのであります。

まず司会者の合図で各地区の代表がステージに呼び込まれます。一人呼び込まれる度に、その人が希望される入場曲とともに代表者がステージに登壇。その楽曲も浜崎あゆみにWANIMA、サザンオールスターズ、欅坂46、DA PUMP、TOKIOからアニメ『聖闘士星矢』の主題歌なんてのも登場と、バラエティに富んだ選曲。そして最も遠い福岡からは、この日残念ながら男性一人・まさるさんだけが登場。しかしX Japanの「紅(くれない)」でステージに登場と、なかなか気合いの入ったところを見せてくれ、トーナメントでは準決勝まで進出と大健闘を見せました。

このゲームは、ステージ上に4列に並んだテーブルに対して同じ大きさの食器を等間隔で並べ、2人で対戦。一人2列を受け持ち32個の並べられた食器に、30秒以内でどれだけラップを掛けられるかを競うもの。地区予選の結果を見ると、優勝/準優勝というと平均で20枚以上のラップを食器に並べた方がその栄冠を勝ち取っています。

30秒で20枚って…2秒以内に一枚、ラップをかける計算となりますから、相当速いです。またスタートのスタンスは、テーブルに両手をつき、スタートの合図を聞いてラップを持ち、ラップ掛けを始めます。当然フライングはやり直し、2回のフライングで失格となります。また、掛け終わった後には、ちゃんと掛けられているかどうかを審査員が厳しくチェック。なかなか本格的なゲームが展開されました。

■モンスター登場、一方で「一個差」の白熱した競り合いも

一回戦。一番初めに登場した女性二人は、残念ながら20枚を切る結果でありましたが、それでも見た感じではかなり速い。一方、怖いのは「巻き戻し」という現象。これはラップをカットした後に切り口がロールに張り付いて取れなくなり、ラップの引き出しができなくなること。30秒という短い時間でのレースですから、これをやると致命的で、ほぼほぼリカバリーは不可能となります。緊張の本番なので、こういったトラブルも結構連発します。

わりと男性の方はパワーとリズムで押し切ろうとするためこれになりやすい傾向もあり、時にドツボに陥ってしまうことに…一方で女性の方は奇跡的にもリカバリーできたり、そもそも巻き戻しが無かったりと、手先の器用さが如実に表れてきます。

そんな中、大きな波乱を呼ぶ男が一人登場しました。その方は、東京代表のザッキーさん。この大会まで毎日、家に帰るとクレハカットの練習をやるまで奥さんが食事の用意をしてくれないという(笑)ほどに練習にあけくれたというザッキーさんは、予選一回戦からいきなり30枚という高記録を樹立。

一人分で受け持つテーブルの上にある食器32個に、30秒以内ですべてラップを掛けるという人間離れしたプレーで相手を圧倒!審査により2枚はラッピング失敗と判定されましたが、それでも30枚という記録は昨年の最高記録28枚を上回る結果。思わず会場がザワつく始末であります。ん~この人は本当に人間なのだろうか?(笑)。とにかくその正確無比なカット、ラッピングテクニックには思わず脱帽であります!

■圧倒的勝利をつかんだ東京代表

一方で対戦では一個差という対戦も多々展開。「たかだかラップで食器を包むゲーム」と侮るなかれ、デッドヒートを繰り返しています。さらにそんな中で印象的な一つ。3回戦でベスト8が出そろう中、大阪代表の優勝者たくちゃんさんと、同じく大阪準優勝のゆりあんさんが激突。結果は見事にゆりあんさんが下剋上を達成、プレーし終えた後には不敵な笑みを見せ司会者の方からツッコミを受けていましたが(笑)、見事な躍進ぶりであります。

そして決勝は予選でいきなり高タイムをたたき出したザッキーさんと、見事な下剋上を果たしたゆりあんさん。しかし健闘もここまで。ザッキーさんが圧倒的なプレーで圧勝。会場も大盛り上がりの大会は、こうして幕を閉じたのでありました。

結果的にこの日の最高記録は、最後の対戦でザッキーさんがたたき出した31枚。これってすごいですよね。1秒以内に1枚のラップをカットし、そして食器の上に置いたという計算になりますが、この記録はなかなか打ち破ることは難しいでしょう。(株)クレハの小林社長も「来年はテーブルを増やして、食器を増やさなければいけなくなりそうだ」などとコメントする有様であります(笑)

優勝賞品は、純金で作られたミニチュアのラップモデル。驚くことなかれ、その金は100万円相当程の価値もあるということ。これはかなりすごいですね。

なおザッキーさん、聞けば地区大会優勝後、決勝大会出場に行ける旨をSNSに投稿したところ、なんと全国の友人、知人からラップがプレゼントとして送られ、1000本のクレラップがザッキーさんのもとへ集まったとのこと、それで練習したのか…と、聞けば納得するところであります。さあ、今から君も、来年に向けてトレーニングを始められてみてはいかが?頂点を目指してファイト!ですよ!!
ちなみにこのイベントで使用されたNEWクレラップは、すべて規格外品(製造時に発生した不良品)を使用されました。環境にも十分配慮されていますので、そこのところヨロシク!でありますヨ。

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