オダギリジョー主演「時効警察」第3話に中山美穂が出演。「心臓がバクバクしてます」

テレビ朝日系で放送中の「連続ドラマ「時効警察はじめました」(金曜午後11:15)。10月25日放送・第3話には、メインゲストとして、中山美穂が“婚活の女神”と呼ばれるすご腕婚活アドバイザー・琴吹町子役で出演する。

同シリーズは、時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)が、三日月しずか(麻生久美子)と共に未解決事件の謎に挑むシュールな脱力系コメディーミステリー。中山が演じるのは25年前、婚約者殺害の容疑をかけられた男性のアリバイを証言し、事件を迷宮入りさせた、ぼんやりした霧山ですらうっかり恋の魔法にかかるほどの“男性を落とすテクニック”や“好印象を与えるマナー”の知識が豊富な女性だ。

「前シリーズの放送時は生活拠点を海外に置いていたため、存在自体を存じ上げなかった」と明かす中山は、今回の出演について「脚本も演出もとても独特ですよね(笑)。シュールで、どちらかというと舞台っぽいというか…。最初に脚本を読んだ時もセリフの間合いなど、普通のドラマを演じている時とまた違う読み方ができて、『これ、どうなってるんだろう!?』と思ったんです。それで、あらためて前シリーズを見させていただいて、『あっ、こういうことか!』と。すぐに舞台調なイメージが湧いてきました」と、“時効ワールド”に引き込まれた様子。

さらに、映像作品に舞台にと活躍する別所哲也も初出演。時効事件の“被害者の婚約者”にして“当時の被疑者”で、現在は町子と結婚している城崎公彦を演じる。別所が中山と共演するのは、映画「波の数だけ抱きしめて」(1991年)以来、実に28年ぶり。今作への出演について「コメディーテイストな中にも、人間模様や喜怒哀楽が凝縮されており、人はなぜ罪を犯すのか、また、時効の意味についても、深く考えさせられました。2人の女性にはさまれる役柄でしたので、誠実に、魅力的に見えるように演じました」と語った。

第3話の演出を担当するのは、映画「愛がなんだ」が大ヒットした、恋愛映画の旗手・今泉力哉監督。そして、綿密に計算されたシチュエーションコメディーに定評のある小峯裕之氏が脚本を手掛け、共に「時効警察」へ初参戦。今泉監督は「余裕のある町子さんが理想だ」と中山をリクエストしたという。それを受けて、中山は「(余裕は)全くないです! 心臓がバクバクしてます。初日からセリフも多くて、かみかみでしたので、スタッフの皆さんに申し訳ないなぁ…と思いながら、撮影しておりました」と答え、「また、撮影自体も新鮮で…! 今回また新しいタイプの監督さんに出会った感じがしました」と、すっかり撮影を堪能したようだ。

オダギリと麻生との共演は、「お二人とも『テレビで見てきた方々だ!』という感じですね(笑)。初共演で先入観がなかったぶん、役と役で向き合うことができたので、よかったです。私自身も“完成作品の想像がつかない中で演じる”というアプローチを楽しんでいます。新しい私も引き出されるといいなぁと思いますし、何よりも皆さんが楽しんできた『時効警察』がさらに楽しい作品になるよう、頑張ります」と笑顔でアピール。

第3話では、霧山が“婚活の女神”と呼ばれるすご腕婚活アドバイザーである町子に関する話に、興味を抱く。町子が婚活の技やマナーを伝授するセミナーのプレミアム会員は、ほぼ全員が結婚。結婚できなかったのは時効事件で殺された女性だけらしいのだ。25年前、結婚が決まった3人の女性会員と婚約者たちを祝うバーベキューパーティーの最中、参加者の後藤紗良(安藤聖)が遺体となって発見された。凶器に使われたのは、紗良の婚約者・城崎が会場に持参したナイフセットだった…。町子と城崎が今では夫婦だということも分かり、“アリバイ証言者と被疑者の結婚”という現状に引っかかった霧山は、町子から話を聞くため、助手の三日月と共にセミナーの無料説明会へ。だが、事件解明の手がかりになる話は聞き出せず、不意に町子からデートに誘われ恋人候補に立候補したいと告げられた霧山は、恋の魔法がかかったようにボーッとしてしまい…!?

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