「ソラ鉄お散歩きっぷ」と「ソラ鉄ジェット」就航! ソラシドエアと関東民鉄4社のコラボキャンペーン、第2弾は11月から

株式会社ソラシドエアは10月18日、京成電鉄株式会社、京浜急行電鉄株式会社、西武鉄道株式会社、東急電鉄株式会社の4社と連携し、空路と鉄路を合わせた「ソラ鉄」キャンペーン第2弾を実施すると発表しました。

ソラシドエアは宮崎市に本社を構え九州・沖縄を拠点とする航空会社。昨年は関東の鉄道会社8社とコラボレーションを行い、各鉄道会社の宿泊施設とソラシドエアの航空券を組み合わせた旅行商品を販売しています。

今年は11月1日(金)~12月31日(火)の2ヶ月にわたって開催。各鉄道会社のオリジナル乗車券「ソラ鉄お散歩きっぷ」を発売し、機内がオリジナルデザインとなる「ソラ鉄ジェット」が就航します。

各社の推し駅「ソラ鉄お散歩きっぷ」

ソラ鉄お散歩きっぷ

ソラシドエアの公認キャラクター「ソラシドリ♪」が鉄道各社のキャラクターにおすすめスポットを紹介してもらい街歩きをするというストーリーのもと、各社おすすめの一駅限定でオリジナルデザインの乗車券を発売します。

発売期間は2019年11月1日(金)~2019年12月31日(火)、発売枚数は各駅2,000枚ですが、売り切れ次第販売終了となります。発売箇所及び発売額は以下の通りです。

京成電鉄 京成成田駅(270円)

「九州に根差したソラシドエアや民鉄各社とタイアップして京成を知ってもらえれば」

京急電鉄 羽田空港国内線ターミナル駅(300円)

「加算運賃引き下げで羽田空港が利用しやすくなった。羽田空港を絡めたキャンペーンを積極的にやっていきたい」

西武鉄道 本川越駅(280円)

「西武の沿線人気観光地の一つである川越を広く告知していきたい」

東急電鉄 田園調布駅(200円)

「10月1日より分離独立。各地域から足を運んでいただく鉄道会社を目指したい」

ソラ鉄ジェット就航

キャンペーン期間中、ソラシドエアの機内(1機限定)でソラシドリ♪や鉄道各社のキャラクターをデザインしたオリジナル機内ヘッドレストカバーをセットするほか、機内ドリンクサービスでは各キャラクターのイラストを描いたオリジナルコップで提供。さらに客室乗務員がオリジナルエプロンを着用して機内サービスを実施します。

運航期間は2019年11月1日(金)~2019年12月31日(火)。詳細はソラシドエアの公式サイトなどをご確認ください。なお、11月1日(金)はソラシドエア57便、58便、ボーイング811X機で運航予定です。天候等運用上の都合により急遽運航機材が変更になる場合があります。

搭乗証明書の配布

搭乗証明書 色違いは激レア

キャンペーン期間中はソラシドエア全便でキャラクターデザインの搭乗証明書を機内で配布します。希望する場合は客室乗務員まで。なくなり次第終了となります。

なお、搭乗証明書には空の色がソラシドエアのコーポレートカラーである黄緑色になったものが存在します。ごくごくわずかな枚数しか用意されていないとのことですので、これを手に入れるのは宝くじを当てるようなものだとか。

鉄道と航空の共通点は”時刻”

オリジナル台紙中面

キャンペーン期間中は羽田空港第2旅客ターミナル ソラシドエアカウンターにて、「ソラ鉄お散歩きっぷ」をまとめて収納できるオリジナル台紙を配布します(9:00~18:00。11月1日のみカウンターオープン時から配布)。

4つの駅で「ソラ鉄お散歩きっぷ」を、そしてソラシドエアに乗ることで手に入る「搭乗証明書」を集め、オリジナル台紙にコンプリート。その台紙を手に羽田空港第2旅客ターミナル ソラシドエアカウンターに向かうと、先着・個数限定で「ソラ鉄オリジナルクロック」をプレゼント。

ソラ鉄オリジナルクロックイメージ 画像:ソラシドエア

ちなみになぜ「時計」になったのかというと、ソラ鉄キャンペーン第2弾に携わる元鉄道マンの井町さん曰く、鉄道会社も航空会社も”時刻”という共通点を有しているから。飛行機と鉄道で業界は違えど、時間通りに動かすのが大事な点は変わりません。

なぜ京成「成田」? コラボの狙いは利益よりPR

ソラシドエアは羽田空港と九州・沖縄を結ぶ路線を中心に展開しており、成田空港とはあまり縁がありません。質疑応答でも「京成成田を選ばれたのはなぜか」という質問がありましたが、京成電鉄さんの担当者曰く、あくまで「観光地としての京成成田駅に来てもらいたいから」だそうです。

ソラシドエア営業本部長の西尾さん曰く、今回のコラボは首都圏での認知度を上げて搭乗促進を図り、鉄道事業者の九州でのPR活動をお手伝いし、「鉄道ファン航空ファンにクロスオーバーしてそれぞれの魅力を楽しんでもらう」ために行うとのこと。要するに空港という点と点をソラシドエアで結び、そこから各地の面を鉄道で旅する、という目的が達成できれば良いということのようです。

首都圏での認知度を上げて、普段空港を使わない方にも「ソラシドエアは羽田から就航している」ことを知ってもらうのが目的――であれば、利用者の多い羽田よりはある意味ではライバルと言える成田や、空港から遠く離れた観光地をチョイスしたのも頷ける話です。普段から羽田を使っている方に「うちは羽田から飛びますよ!」とか伝えても宣伝効果は薄いでしょうからね。

キャンペーンが始まるまであと十日ほど。どちらかといえば九州の鉄道ファンの方が東京を楽しむためのキャンペーンといった趣がありますが、東京の人もこれを機に九州まで飛んで、あちらの鉄道を乗り回してみるのも良いでしょう。

記事/写真 一橋正浩

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