【日本S】巨人、逆転日本一には4連勝必須!? 過去の2連敗スタートを振り返る

巨人・原監督【写真:Getty Images】

2連敗スタートから日本一の1989年、2000年はともに4連勝を記録

 巨人は20日、ソフトバンクとの日本シリーズ第2戦を3-6で落とし、2連敗となった。22日からの第3戦では本拠地・東京ドームに戻って仕切り直しとなるが、2連敗からの逆転日本一の可能性はどれくらいあるのか。巨人の過去の日本シリーズ2連敗スタートを振り返る。

1957年 対西鉄 ●● ●△●

 水原監督率いる巨人と三原監督率いる西鉄の対戦。巨人は稲尾、河村、稲尾に3試合連続完投を許して3連敗。第4戦は延長10回0-0の引き分けに持ち込んだが、第5戦を5-6で落とした。一方の4勝無敗で終わった初の日本シリーズとなった。

1959年 対南海 ●● ●●

 水原監督の巨人と鶴岡監督の南海の対戦となった。巨人は敵地・大阪での第1戦を落とすと、第2戦は長嶋の2ランで先制したが逆転負け。本拠地・後楽園に移っての第3戦は延長10回で敗戦、第4戦は完封負けで4連敗となった。南海の杉浦は4連投4連勝でMVPを獲得した。

1976年 対阪急 ●● ●○○ ○●

 長嶋監督の巨人と上田監督の阪急の対戦。巨人は第1戦から3連敗を喫したが、第4戦を逆転勝利するとそこから3連勝。しかし第7戦は足立の125球完投に敗れた。3連勝のあとに3連敗したチームが日本シリーズを制したのはこの1回のみ。

1977年 対阪急 ●● ○●●

 前年と同じカード。巨人は敵地・西宮で2連敗。第3戦を河埜のサヨナラ3ランで制したが、その後再び2連敗した。阪急は3年連続3度目、阪急ブレーブスとしては最後の日本一となった。

直近は2000年の“ON対決”、連敗スタートも怒涛の4連勝で日本一に輝く

1989年 対近鉄 ●● ●○○ ○○

 藤田監督の巨人と仰木監督の近鉄の対戦。巨人と近鉄は初対戦となった。巨人は3連敗を喫したが、第4戦を小野の完封で制すと、そこから4連勝で日本一。日本シリーズでの3連敗後の4連勝は3回目となった。

1990年 対西武 ●● ●●

 藤田監督の巨人と森監督の西武の対戦。巨人は本拠地・東京ドームで2連敗を喫すと、前年の再現はならず4連敗で日本一を逃した。西武はすべての試合で4点差以上をつける圧倒的な強さを誇った。

1996年 対オリックス ●● ●○●

 長嶋監督の巨人と仰木監督のオリックスの対戦。巨人は3連敗のあと第4戦に勝利したが、第5戦を2-5で落とした。

2000年 対ダイエー ●● ○○○ ○

 巨人・長嶋監督とダイエー・王監督のON対決となった。巨人は本拠地・東京ドームで2連敗したが、敵地・福岡ドームで3連勝。第6戦も9-3で制して2連敗のあと4連勝で日本一となった。

 巨人が日本シリーズで2連敗スタートを喫したのは過去8回。その中で日本一になったのは1989年と2000年の2回だけだ。1989年は第4戦から4連勝、2000年は第3戦から4連勝と逆転日本一へは連勝が必須となるだろうか。(Full-Count編集部)

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