中華街に行かずに「部屋で最高の中国料理」、ルームサービスがお得すぎるホテルとは

多くの観光スポットのある横浜にあって、「中華街」の人気は別格です。中華料理を味わえるお店はよりどりみどり。何より独特の雰囲気が愉しめる世界最大のチャイナタウンには多くの観光客が押し寄せます。そうした中華街人気にあって、中華街にあるホテルを探してみるとあまり見当たりません。そのような中華街ホテル事情で、孤高の存在が「ローズホテル横浜」です。


ローズホテル横浜といえば、四川料理の「重慶飯店」と同じ経営会社。重慶飯店は、1959年に開業した中華街を代表する四川料理の老舗で、ローズホテル横浜内にも「重慶飯店 新館レストラン」「重慶飯店 新館個室レストラン」があります。ホテルに宿泊しつつ、絶品中国料理が堪能できるとは何とも贅沢。

ローズホテル横浜の客室は、スタンダードルームが4F~7F、8階はスーペリアルーム、9階のデラックスルームといったフロア構成です。ダブルルーム、ツインルーム共に客室面積は約27平米と余裕のある広さ。やはりおすすめは9階のデラックスルーム。ローズホテル横浜では、格調高い重厚感のある家具が採用されていますが、デラックスルームでは明るい色調のファブリックが用いられておりインテリアのアクセントが秀逸です。バスアメニティはフランス・ロクシタン社製と、ワンランク上のステイが堪能できます。

ツウの楽しみ

ホテルに重慶飯店のレストランがあることを紹介しましたが、筆者がローズホテル横浜へ宿泊する目的のひとつが“重慶飯店のルームサービス”です。ホテルのインルームダイニングといえば割高感は否めませんが、重慶飯店でも大人気の麻婆豆腐1,500円、古老肉(スブタ)1,500円など高級ホテルのルームサービスメニューとしては破格の設定。

何より中華街を眺めつつゆったりと客室で四川料理ディナーが楽しめるのは、ある意味で贅の極みと表せます。中華街にある最高立地のホテルなのに“中華街へ外出せず”客室で極上中国料理を満喫する。何よりリラックスできます。

辛さが特徴の四川料理ということで、やはりイチオシは麻婆豆腐。ただ辛さを売りにする店も散見しますが、重慶飯店のそれは抜きん出た味わい深さが特徴です。もちろんシビれる辛さではありますが、たっぷり挽き肉の食感と奥深い旨味に香り高い山椒。奥深い味わいがあいまって、ここで食べたら他で食べられないというファンも多い麻婆豆腐です。

また、コアなファンの多いメニューの中のひとつがタンタン麺(1,200円)。筆者は横浜での“飲み”があってもホテルへ戻ってついオーダーしてしまうほどです。四川料理ならではの唐辛子の「辣」の中に、胡麻の旨みと香りをブレンドした濃厚な味わいに唸ります。汗をふきふき一気に爽快感へ。

実はお土産でも楽しめる極上中国料理

ホテルの1階には「重慶飯店新館売店」がありお土産が販売されていますが、ホテルオリジナル商品で目を引くのが重慶飯店謹製の数々。麻婆豆腐は「麻婆豆腐醤(マーボードウフジャン)」という名称で商品化されています。電子レンジで簡単に調理できる優れもの。用意した豆腐は水気を切った後、事前に少々レンジでチンしておくと更に水気が飛び味は濃厚になります。完成後は細かく切ったネギをまぜると味わいはグンとアップします。

タンタン麺もテイクアウト商品化されています。こうしたホテルクオリティのグルメが自宅でも楽しめるというのは旅の思い出に最高。友人、知人へのお土産としても喜ばれることでしょう。中華街にあるホテルならではのお土産です。

重慶飯店の点心が楽しめる朝食

ローズホテル横浜の朝食は「ブラスリー ミリーラ・フォーレ」で和食・洋食の朝食ブッフェが提供されています。ホテル内で焼き上げたパンなども人気ですが、何と言っても重慶飯店の点心に注目です。さすがの味わいといえるザーサイをはじめとした中華総菜、アツアツ焼売が並ぶ点心コーナーなど、中華街そしてローズホテル横浜ならではの贅沢な内容に感動。中華粥もおすすめです。

ローズホテル横浜のルームサービスを中心としたグルメにフィーチャーしてきましたが、山下公園や元町、山手などへのアクセスにも優れた立地のホテル。中華街を起点として港ヨコハマ全体を満喫できるホテルともいえます。

© 株式会社マネーフォワード