「即位礼正殿の儀」に合わせ、高岡市の射水神社は22日、伊勢神宮(三重)から授与された天皇陛下ゆかりのアズサを使った撤下御神宝(てっかごしんぽう)「梓御弓(あずさのおんゆみ)」を本殿の神前に据え、参拝者約50人が見守る中、厳かに「即位の礼当日祭」を行った。
梓御弓が射水神社で参拝者の目に触れたのは初めて。アズサを使った長さ約2.4メートルの弓で、伊勢神宮の式年遷宮に伴って2015年に譲り受けた。陛下のお印が梓であることを受けて飾った。
当日祭では、松本正昭宮司が祝詞を奏上。みこが神楽「剣の舞」を披露し、破魔矢と鈴を持って清はらいし、即位を祝って祈りをささげた。
参集殿では、参拝者に即位式への理解を深めてもらおうと、江戸時代以降の即位式の様子を描いた掛け軸や巻物など約10点を特別公開した。