「じょんのび館」経営再建へ 民間出資案 新潟市が同意方針

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経営再建案を示した入浴施設「じょんのび館」=新潟市西蒲区福井、2018年4月撮影

 新潟市は21日、西蒲区の日帰り温泉施設「じょんのび館」の指定管理者である第三セクター「福井開発」(同区)の経営が赤字続きのため、現状のままでは2021年3月末までの指定管理期間中に破産が見込まれる状況だと明らかにした。同社は市に対し、日帰り温泉の経営ノウハウがある企業をスポンサーにした経営再建案を提案しており、市は指定管理期間中の運営継続と経営安定化に向け、この案に同意する方針だ。

 同日の市議会文教経済常任委員協議会で説明した。

 じょんのび館は1993年、ふるさと創生資金などを活用して開設し、福井開発は同施設を運営するため、旧巻町や民間企業などが出資して創設された。日帰り温泉ブームで、開業3年目の95年度に入館者数が28万1700人を超えてピークに達し、2001年度までは20万人を維持していた。しかし、近隣に競合施設ができたことなどから徐々に入館者が減少し、09年度から赤字経営が続いていた。昨年度の入館者は約12万5千人とピーク時の半分以下に落ち込んでいる。

 市によると、同社は「実質債務超過」の状態で、株の評価額はゼロ円とされている。経営再建案では、秋葉区などで日帰り温泉施設を運営する「関越サービス」(西蒲区)をスポンサーとし、福井開発が株主から全ての株式を取得し、関越サービスへの第三者割当で募集株式を発行する。関越サービスは1千万円を出資するほか、事業再生へ向けた資金調達も行う。これらの方法により、じょんのび館の営業を指定管理期間の21年3月末まで継続し、雇用も維持していく方針。

 福井開発は30日の臨時株主総会で承認されれば、12月17日からは三セクではなくなり、関越サービスの系列会社となる予定だ。