高校総体が資金難、東京五輪が影響

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全国高体連が寄付を募るクラウドファンディングサイトの画面

 来夏の全国高校総体(インターハイ)が資金難に直面している。東京五輪・パラリンピックの影響で選手らの宿泊先が確保できず、予定されていた北関東4県に加え、全国17府県を会場とする異例の分散開催となったためだ。全国高校体育連盟(全国高体連)は北関東以外の自治体に予定外の負担を求めるわけにはいかず、不足資金の寄付を、インターネット上のクラウドファンディング(CF)で10月23日まで募っている。福井県内の高校1、2年生にとっても高校総体での活躍は大きな目標。全国高体連は「危機を乗り越えたい」と理解を求めている。

 全国12ブロックで順に開く高校総体は、来夏の北関東大会を2013年5月に決定した。しかし同年9月に東京五輪開催が決まったことで、期間中に生徒ら延べ20万泊分の宿泊先が足りないことが分かった。

 ブロック開催順の変更を模索したものの「各自治体は国体など他大会を含め予算計画を立てており話がまとまらなかった」(全国高体連)。このため北関東4県では11競技のみを実施。和歌山で開催地固定のヨットを除く19競技を、青森から大分まで分散して実施することで会場確保の協力を得た。福井県が会場の競技はない。

 経費は19競技で例年なら7億円かかるところ、空調などの設備投資を少なくし、人件費削減、一部競技での日程短縮により2億円まで抑えたという。企業・団体の協賛金などを差し引き、なお不足する4千万円についてクラウドファンディングを活用することにした。

 「高校生にとって特別な舞台。思いっ切り暴れたい」。福井県内の高校2年生は総体での活躍を一つの目標に部活動に励む。今夏の総体でも好成績を収めた科学技術高校自転車競技部の新主将は「先輩のように結果を残してみせる」と気を吐く。鯖江高校体操部の部員は「顧問や地元秋田の家族、お世話になった人たちに恩返ししたい」と力を込めた。自転車は石川、体操は山形での分散実施となる。

 福井県高体連の竹内浩理事長は「高校生は頑張った成果を存分に発揮してもらいたい」と願う。寄付を募る全国高体連の告知文を県ホームページにも貼り付け、周知に協力するという。

 クラウドファンディングでの寄付額は22日午後5時現在で約606万円と、目標の4千万円には及ばない。全国高体連事務局は「ある資金を工面して大会は必ず開く。事情をご理解いただきたい」と話している。「レディーフォー」のサイトで寄付できる。