石木ダムを学ぶ 「県民一人一人が考えねば」 知事面会時の映像鑑賞

住民と中村知事が面会した映像を見る参加者=長崎市魚の町、市民会館

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業について考える「いしきを学ぶ会」(実行委主催)が22日、長崎市内であった。参加者約50人は建設予定地の住民と中村法道知事が9月に面会した時の映像を見て「県民一人一人が考えねば」などと意見を交わした。
 県民に関心を高めてもらおうと2017年から開催しており9回目。今回は住民の思いに触れ、参加者に何ができるかを考えてもらおうと企画した。映像は9月19日、住民と中村知事が県庁で約5年ぶりに面会した様子を支援者が撮影したもの。参加者は約2時間半の映像を見て「メディアが事業をもっと検証するべき」「佐世保市や川棚町を動かす必要があるのでは」などと発言。実行委員の大原調さん(25)は「映像を見て現状を共有し、活発な意見交換ができたと思う」と話した。
 石木ダムを巡っては、住民の家屋などの物件を含む土地の明け渡し期限が11月18日となっている。

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