勝山市中心部の工場にクマ、射殺

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福井県勝山市街地の繊維工場内に侵入し、射殺されたクマ=10月22日午後3時半ごろ、勝山市役所

 10月22日午前8時15分ごろ、福井県勝山市元町1丁目の勝山市教育会館前で同会館の警備員の市内70代男性がクマに襲われ、頭部を負傷した。勝山市によると、左側頭部に15センチと3センチのひっかき傷を負ったが、命に別条はない。今季、県内でクマに襲われ負傷したのは4人目となり、勝山市では2人目。その後、同市昭和町1丁目の繊維工場内にクマの成獣1頭が侵入し、猟友会により射殺された。市は警備員を襲ったクマの可能性が高いとみている。

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 勝山市によると、警備員の男性は同会館前の池でコイに餌を与えていたところ、背後からクマに襲われた。現場は市中心部で市役所の敷地内。目の前に市中央公園があり、近くにはショッピングセンター勝山サンプラザやケイテーこども園などがある。

 警備員の男性が襲われたすぐ後には、現場から近い同市昭和町1丁目のはたや記念館ゆめおーれ勝山などで成獣1頭が目撃され、近くの繊維会社ケイテーの工場敷地内でも姿が見られた。

 午前8時45分ごろ、工場長が繊維工場内を見回ったところ、暗闇にクマとみられる動物が見えたため、従業員を避難させた。午後1時55分すぎ、猟友会や警察などが捜索に入り、同2時半ごろにクマを発見。猟友会のメンバーが向かってきたクマを射殺した。成獣の雄で体長は約1.5メートルだった。

 工場周辺の道路は一時通行止めとなり、市は広報車や防災無線などで周辺住民に外出や一人での行動を控えるよう呼び掛けた。工場前にある成器西小などは休日のため、緊急メールで外出自粛と注意を促した。

 勝山市内では9月中旬以降、クマの出没が相次ぎ、市街地でも目撃情報、痕跡確認が後を絶たない。10月22日午前6時半ごろには、市街地の沢町2丁目で幼獣1頭を女性が目撃した。現場は、きたこども園の東側の住宅地。市は引き続き、注意を呼び掛けている。