渚ようこ、追悼盤2タイトルがリリース。記念イベントも開催!

唯一無二の歌謡歌手「渚ようこ」を追悼したCDと7インチレコードが発売される。 渚ようこは1994年に渋谷インクスティックでのイベント「自由に歩いて愛して」でライブデビュー。 CDデビューは1996年で、 ザ・ヘア、 コモエスタ八重樫、 及川光博、 ハプニングスフォー、 半田健人、 渋さ知らズ、 内田春菊など数々のアーティストとコラボレート。 クレイジーケンバンドの横山剣プロデュースによる作品や、 日本を代表する作詞家・阿久悠とのコラボレーションで情念あふれる歌謡世界を構築したが、 2018年9月24日に横浜アリーナで行われたクレイジーケンバンドデビュー20周年記念公演にゲスト出演後の9月28日に急逝した。 彼女の歌声を惜しむ声は多く一周忌の追悼盤が発売されることとなった。

10月23日にリリースされるCD「渚ようこ/ベスト・ヒット12デラックス」は、 1996年にセクサイトレーベルからリリースされたデビューアルバム「アルバム第一集」とセカンドアルバム「涙の太陽~アルバム第二集」を中心にデビュー当時の音源を集大成したもの。 ザ・ヘアのあいさとうプロデュースによる「恋のショック」「ブーガルー・ベイビー」「サイケでいこう」などの初期のオリジナル作品はもちろん、 石川セリ「八月の濡れた砂」のカバーやオリジナル歌手のエミー・ジャクソンと共演した「涙の太陽」などの話題曲、 コモエスタ八重樫のプロデュースによる5th GARDENのアルバムにゲストボーカルとして参加した貴重な音源も収録される。 ブックレットには渚のデビュー当時から縁のあるコモエスタ八重樫、 渚ようこも参加した音楽ユニット「エロチック・トロワ」のメンバーで歌手のエルナ・フェラガ~モが寄稿。

10月30日には、 2曲のレア音源をカップリングした限定盤7インチレコード 「ベサメ・ムーチョ/アマン」もリリースされる。 「ベサメ・ムーチョ」は2002年に京都で録音された、 伝説のラウンジ・グループ「ザ・ハプニングス・フォー」とのセッション。 まるで神懸ったようなボーカルと、 ハプニングス・フォーの昭和30年代ラテンジャズ・バンド時代そのまんまというヴィンテージな演奏による奇跡的なテイク。 「アマン」は、 及川光博が2003年に東馬健名義でリリースしたアルバム「セルロイドの夜」(CD/現在廃盤)より収録のデュエット曲。 007を引用したイントロから始まるグルーヴィーなトラックに乗るネットリした両者の歌声が艶かしい、 ミッチーと渚ようこ、 どちらのファンも昇天モノの隠れた名コラボレーション。 ジャケット内にはサミー前田の長文のライナーノートを掲載。

また11月10日にはリリースを記念してのイベント「Nagisa in Paradisco」が東新宿のライブハウスPetitMOA(プティモア)で開催される。 ギャランティーク和恵をはじめとしたゆかり深い方々のオマージュライブや渚ようこの貴重な映像も上映される予定。

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